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眠い目を擦りながら登校すると、今日はマイキーは欠席。今日は平和に過ごせそうだと安心していた。

6時間目の授業終わりのチャイムと同時に、外からバカみたいにデカい声で私の名前が叫ばれるまでは。


「Aーーー!!!!」


部活もないので、マイキーくんに捕まらないうちにとっとと帰ろうと思っていた私をこうして強引に引き留めた。

マイキーくんが私といるだけでも違和感しかないのに、更にあれだけ大きな声で校庭から呼ばれれば、まぁ周りの人もそれが聞こえているわけで。
周りからの好奇の目が死ぬほど恥ずかしい。


「そんな大々的に私の名前呼ぶことある?」

「引き留めなきゃAはさっさと帰るだろ?」


私の心を見透かしたように彼は言った。しかし、実際私の考えはその言葉の通りで、本当に私の心を見透かされているようでドキッとした。

バイクに跨りながら、にこにこと今日も笑っている。
いつも笑ってるな、この人は。羨ましい。


「あぁ、そうだ」

「ん?」


思い出したように彼は自身の乗っているバイクの後ろをぽんぽんと叩いて、乗ってみて、と私に声をかけた。
バイクなんて乗ったことがない私は断るも、たばこの件もあるので断れずに乗った。

足がつかない浮遊感が何となく怖くて、マイキーのお腹の辺りをぎゅっと強く掴む。落ちんなよ〜?とマイキーは声をかけてくれるが、怖すぎてそれどころではない。


少しバイクに乗って走って、着いたところは謎の神社。
マイキーと似たような黒い服を来た人が男の子が数人集まっている。中には背の高い何となく怖そうな金髪の人もいて、Aは思わずマイキーの背中に隠れた。

「あー、ごめんな。A怖い?」


珍しく私のことを気遣ってくれているが、怖くないわけが無い。あくまで優等生のスタンスでいたせいか、元々男子との関わり自体少ないのに、こんなヤバそうな人達に動揺するなという方が無理だ。

その場にいた人達の視線がマイキーに向くと同時に、流れるようにAに向く。
連れてこられたAもびっくりして目をぱちぱちと瞬かせているが、びっくりしているのは幹部集会と言われて集められた彼らも同じだった。


「あはは、ケンチン怖がられてんじゃん」

「そいつ……」

「この前話した子」


はぁ〜と深くため息をつくケンチンと呼ばれた長身の男の子。

なるほど。彼もマイキーくんに困らされてるタイプの人だな。言わずともわかる。

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Alice(プロフ) - きなこだいふくさん» 最後までお付き合いいただきありがとうございました…!そんな風に言っていただけて嬉しい限りです…!続編を作るかもしれないので、もし作った際はぜひよろしくお願い致します♡ (2022年4月2日 17時) (レス) id: fa28fe383f (このIDを非表示/違反報告)
きなこだいふく(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白い話がたくさんあり、私自身とても楽しく読み進めることができました。こんな神作をありがとうございます!そして、更新お疲れ様でした! (2022年4月2日 11時) (レス) @page46 id: 90c5be706c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作成日時:2021年9月19日 20時

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