声優界の末っ子夫婦の幸せな結婚生活【内田雄馬】

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照明が消え、その間に指定位置に立つ。



白色のスポットライトが点ると同時に曲が流れ出す。さぁ、ここからは私(ぼく)のステージだ。






『｢…皆に会いたかったよー！｣』





踊りながらの歌は難しいし、大変だし、息も切れるし、疲れるけどお客さん(みんな)の笑顔が、歓声があるのなら…答えなきゃダメだよね!!!





『｢〜♪♪｣』




『…っ♡(ウィンク)』






｢きゃーーーーー！！！！」

｢かなめくーん！！｣






そうだ、何不安になってんの？
ここに立ってるのは、歌って踊っているのは風花じゃない、叶夢なんだ。






315プロの有栖川叶夢なんだ。






『…ぁ…っ……｢〜♪♪｣』






ダメだ、涙が止まらない、声が震える。視界がぼやけて真っ白なペンライトの海が見えない。




あぁ、なんだみんな待っててくれてたんだ。
待ってるのはJupiterだけかと思ってた、男装といえど女の子だ。必要と思われてないと思ってた…。






『｢…っ一緒に頑張っていこーねっ!!｣』






｢きゃーーーー！！！！｣






雄馬くんの言った通りだったよ。
待っててくれる人はちゃんと居たよ。泣いてくれる子も、笑顔でペンライトを振ってくれる子も居たよ。







凄く歌うのも踊るのも楽しくて堪らない。この時が永遠に終わらなければいいのに…。



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