声優界の末っ子夫婦の幸せな結婚生活【内田雄馬】

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真礼｢それで、喧嘩してうちに来たの？｣



『…本当にごめん』




酷いこと言うつもりじゃなかった。
本当は寂しいって、今度のお休みにゆっくり過ごそうって、そう言うつもりだったのに。




肝心な時に素直になれなくて、意地っ張りで、そんなところも雄馬くんは好きって言ってくれた。




雄馬くんが仕事を頑張っていて、色んな役をするチャンスでそれを応援してた。…違うしていたつもりだったんだ。



嬉しいはずなのに、寂しいとか、会いたいとか、話したいとか、そんなわがままが先に出できて気づけば嘘を並べて雄馬くんに酷いことを言ってた。




真礼｢よし、…うちの弟殴りに行くか！？｣



『いいよ、悪いの私だから(笑)』



真礼｢風花はね、我慢しすぎたんだよ。寂しがり屋で甘えん坊で。でもそれを言うのがちょっぴり恥ずかしい。｣




真礼｢それが末っ子の可愛さ。武器。でも、実際は姉や兄の背中を追い続けて、周りを見て人一倍神経とか使っちゃう。｣





真礼｢妹や、弟の方が出来がいいのは上の失敗を見てきたから。だからこそ見えなくていいものが見えて、不安になって言えなくなる。｣





『それは雄馬くんもきっと……！』





真礼｢そう。雄馬だってわかってるはずなんだよ。風花が同じ立場の子だってこと。だから風花だけが悪いんじゃないんだよ。｣





でも、それは先輩の私がフォローするべきで、気づいてあげるべきで、雄馬くんは甘えん坊だから私が支えてあげなきゃいけないから…。





真礼｢それでも自分が悪いって言うなら私が決める。2人とも我慢しすぎたんだよ。支えてあげなきゃってね。｣





真礼｢いつでもいいからさ風花の気持ちが落ち着いたら謝りに行こっ？一緒について行ってあげるからさ｣





『…っ…うん……ありがと〜っ…』





真礼｢も〜泣かないの〜(笑)よしよーし。今日は沢山泣きな。んで明日美味しいもの食べに行こ！｣





背伸びしすぎたみたいだ。雄馬くんは弟だからきっと頼れる人がいいんだぁって思ってたから。



でも疲れちゃったからさ、肩の力抜いてみてもいいかな？雄馬くんを大好きなこの気持ちだけは絶対に変わらないから。




本当は雄馬くんに甘えたいって、今度はちゃんと、自分の気持ちに嘘つかないで伝えるから。




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