084 前世の桜達ー4ー ページ15
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「ありがとうございましたー!また来てくださーいねー!!」
「美味しかったよ、文」
それは良かったよ、と笑う文だったが、結局は文は団子を作れずに少しだけ不機嫌だった。
それでもその気持ちだけは嬉しいと桜と翼は店を後にして、そろそろ城に帰る事にした。
「今日はどうだった?桜」
「とっても楽しかったのです!
…、やっぱり、城から城下を見下ろすだけでは分からないことも、知らなかったことも沢山あったのです。だから、本当に新鮮で楽しくて…。
文のお家の団子屋さんも美味しかったのです。そして…―――、」
「この簪も、嬉しかったのです!」
桜は先程翼に贈られた桜色の簪を胸の前で抱き締めながら、眩しいくらいキレイな笑顔を浮かべてお礼を言った。
そんな桜の屈託の無い笑顔を見て、照れ臭くなったのか翼は桜の手を握った。
いきなりの行動に戸惑った桜は、顔を赤くして驚いている。
翼なりの桜へと仕返し、と言ったところだろう。
「これからもずっと、こうやって手を握りながら二人で生きていくんだ…」
「これからの未来は、私達で切り開く。例えどんな壁にぶつかろうとも、私達は二人で一人。…そう言うことですか?」
「…ふふ、そうだね…」
*
『前世での暮らし・鈴音様リクエスト』
_____Fin.
*
鈴音様、リクエストありがとうございました。
折角のリクエストを頂いたのに遅れてしまい申し訳ありません。
またリクエストしてくださったら嬉しいです。
海砂より。
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まお(プロフ) - なんか、ミステリーな感じもあってよかったなと思っています! (2016年5月10日 21時) (レス) id: c7b1f0d78b (このIDを非表示/違反報告)
みきちゃん - 私が桜姫で、タスクくんが翼王子 (2016年3月12日 16時) (レス) id: 565f860085 (このIDを非表示/違反報告)
みきちゃん - 薊ってもしかしてアヤちゃん!! (2016年3月12日 16時) (レス) id: 565f860085 (このIDを非表示/違反報告)
みきちゃん - 恭也?誰の事かな? (2016年3月12日 15時) (レス) id: 565f860085 (このIDを非表示/違反報告)
みきちゃん - 刹那ってもしかしてあの人かな? (2016年3月12日 15時) (レス) id: 565f860085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小泉 海砂 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2015年10月12日 21時