36〜Ren〜 ページ36
北斗side
俺は1人カフェでとある人を待っていた
『おまたせ、北斗』
北斗「…いや、大丈夫だよ」
硬い表情を浮かべ、俺の正面に腰を下ろすA
……正直呼ばれた理由は何となく分かっていた
お互い運ばれてきた珈琲に口をつけ、ゆったりとした時間が店内に流れる
その空気を肌で感じながら、これから言われるであろう内容に覚悟を決めた
『…あのね、北斗。私やっぱりっ…』
そう口にしたAの左手の薬指
キラリと光ったその指輪
あぁ、……やっぱり俺じゃダメだったんだ
北斗「この前のことは無かったことにしよっか」
俺、今どんな顔してるんだろな
きっと冷静を装いきれてない酷い顔してる
『………』
北斗「俺らはただの同級生で、あの日も食事しただけ。最初から何も無かったよ、俺達には」
ふと顔をあげたAは泣きそうな顔をしていて、それでも泣いちゃいけないと分かっているのかぐっと堪えている
『……私っ、高校の時ずっと北斗のこと好きだった』
北斗「…うん、………俺も高校の時から今の今までずっと好きだったよ……」
北斗「…俺らはタイミングが悪かったんだよ、ただそれだけ。それ以上でも以下でもない」
『…ごめんなさい、北斗。でも、あなたを好きになれて良かった』
北斗「俺もだよ、A。大好きだったよ」
Aは今までで1番綺麗な笑顔を浮かべて1粒だけ涙を落とし、最後に
ありがとう
そう言って去っていった
その背中を見えなくなるまで見つめたあと、俺は携帯からAの連絡先を消した
まだ少し忘れられそうにないけど、、、
脳裏に浮かぶのは制服を着て横で笑うA
あの時想いあっていたのは確かだった
俺は空を仰ぎ呟いた
北斗「……愛してたよ、A」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「目黒蓮」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あべさく担 - めるさん» 全然大丈夫です！北斗くん担なんですね！これからも読ませて頂きます！ (2020年6月2日 15時) (
レス) id: 7ba432eed6 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めめぇぇぇってなったりほくとぉぉぉぉってなったりします、最高です^_^ (2020年5月28日 12時) (レス) id: d210b9b65a (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - あべさく担さん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！北斗くん良いですよね！私も北斗くんが好きなので最高と言って頂けるように書かせて頂いています！これからも読んで頂けると嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年5月24日 21時) (レス) id: 2a192b7d3c (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - まりんさん» 返信遅くなってごめんなさい！コメントありがとうございます！作者が北斗くん好きなので（）ひいき目で書かせて頂いていますが目黒くんには頑張って頂きたいです！（笑）これからも楽しんで読んで頂けると嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年5月24日 21時) (レス) id: 2a192b7d3c (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 目黒くんがすきなので今後の展開にドキドキしています。主人公ちゃんの気持ちの動揺に私もハラハラしてしまっています。とても楽しく読ませて頂いています。これからも更新よろしくお願いします。 (2020年5月16日 22時) (レス) id: f071218485 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：める | 作成日時：2020年5月9日 15時
