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そんなに大切にするのかって、同じお母さんに驚かれることがある。
大切にするに決まっている。少し触れるだけで死んでしまいそうな我が子を見ていると、誰よりも母性が露になるのだ。
憂「私はあなたに叱られるようなことはしていません。」
「憂!!!」
初めて殴った。憂の泣き声が聞こえたときに正気を取り戻し、親としてやってはいけないことをしたと初めて認識した。酷い親...もうダメだ。私は親失格だ。
憂「ごめんなさい...ごめんなさい...!」
「...憂...ごめんね...」
「あー...さっき右手を怪我してさ。だから包帯巻いているんだ。」
神威「へえ。鍛練?」
「鍛練。」
阿伏兎「最近トートに何かやられてるんだろ?困ったら俺たちにも頼れよ。俺たち夜兎は喧嘩を売られようと、相手は必ず潰す主義だからな。」
「...トートは...関係ない。でもありがとう。」
憂は私を見かけるたびに逃げていく。あの時の私を怖がって、また殴ってくるかもしれない私に怖がっている。
「憂...」
神威「はい、捕まえた。」
憂「ふぎゃっ!?」
「...つ、捕まえるんだ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年10月21日 18時