他の誰にも渡したくないぐらい、君を愛している。 ページ13
菊岡｢ッ...！｣
篠崎｢ちょっと...！大丈夫！？｣
菊岡｢...ここにいるだけでも辛い...玄関に足を踏み入れるだけで、目の前が真っ暗になるんだ...｣
和人｢...ユイ、何かわかったことは？｣
ユイ｢西暦2112年に使われている、シビュラシステムの機能が搭載されています。部屋の模様替え...人にも影響を与えるものです。｣
菊岡｢そんなのを使った覚えはない...！どうしてそんなものが僕の家に！？｣
ユイ｢誰かが勝手に取り付けたものだと思われます。Aさんが行方不明になった当日、不審な男がこの家の近くを歩いているのが目撃されました。そして玄関にある監視カメラ...男が来た瞬間に壊れてしまっています。｣
菊岡｢...彼が出ていった形跡は？｣
ユイ｢侵入形跡はありますが、この家から去ったと思われる形跡はありません。まだこの家にいます。｣
菊岡｢ということは...なんだ？僕はずっとその男と一緒にいて...その記憶だけがないって...｣
和人｢...俺が行ってくる！リズは菊岡さんと一緒に他の場所に行ってくれ！｣
篠崎｢キリト！？｣
潮見｢...誠二郎...何を...｣
ガブリエル｢さっさと妊娠しろ。...男なら命一つ、女なら命二つ...これであの女に力を蓄えさせることができる。｣
潮見｢あれ...どうして...なんで誠二郎じゃないの！？ずっとあの声で私を愛してくれた！なのにっ...！｣
姿も声も変わっていく。この男を知っているのに...私は何も思い出せない。何も思い出せなくなってしまった。
ガブリエル｢お前の男も、友人これから死ぬ。俺たちの任務は人の命をある力に変えることだ。｣
潮見｢それだけのために...私を家から出さなかったの...？｣
和人｢Aッ！！！｣
助けて、キリト。あなたがいないと...
潮見｢キリト...助けて...！｣
和人｢やっぱり...ガブリエル！あの模様替え機能に人を隠す機能なんてなかったはずだ！それに菊岡さんだけが気を失うなんておかしすぎる！｣
ガブリエル｢あの女から分け与えられた魔力の力だ。｣
潮見｢ッ...！｣
早く離れたい...服を脱がされても動けない...
潮見｢キリト...！｣
和人｢スレイヴさんから離れろ！！！｣
ガブリエル｢...仕方ない。ここで殺すしかないな。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2020年9月25日 12時
