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「江戸時代にも同じ店があったんだ。俺の最愛の親友が立ち上げたものだ。」
加州清光「...珈琲一杯で。」
「俺は咖喱で頼むわ。」
七海「はーい♪」
どうすればいいんだろう。安定も今頃迷っているはずだ。他の刀剣たちも...みんな...
「松陽も俺を守りたいはずなんだ。そうしない理由は、俺がそう望んだから。」
加州清光「お前が死んでも異人は死なない。異人が死ねばお前も死ぬ...こんなの...」
「機械で例えれば、俺はメインの一部にすぎないんだ。一部が消えても本体が無事なら、本体は死なない。」
加州清光「俺に人の死を目の前で見過ごせと?」
「いいや?俺が松陽より先に行動すれば、本体を救えるはずだ。...俺だって...生きたいんだ。あんなことを言ったけど...俺は本当は生きたい。皆と歳をとって、ちょっと老けたら昔話を語ったり、ババアになったら大きくなった孫の話を聞いてあげたり...」
...泣かない人だと思っていた。
「俺だって...生きたいんだよ...!」
そのせいでこの先、どれだけの死人が出たとしても...この人は生きたいんだ。未来の自分のせいで誰が死ぬことになろうと、自分の望みを叶えたい。
加州清光「俺は...沖田君を守りたい。でもそれは歴史に反することなんだ。もしそれで死人が出るなら...尚更...」
七海「あら、それなら死人が出ないようにすればいいでしょ?今よりもっといい未来を、刀剣たちが築きなさいよ。」
加州清光「こっちに丸投げ!?」
七海「はいはい。それなら不老不死の人間も追加で。」
加州清光「簡単に見つかるものか...?」
七海「加州清光、そうやって悲観しても何も変わらないわ。人間も物も矛盾したことを考え続けて、いつかは正しい答えを選ばなくちゃいけない。メソメソする前に答えを選びなさいな。」
加州清光「...」
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作者名:琲世 | 作成日時:2020年9月25日 12時