俺/僕にドキドキしてください 短編集【歌い手】

気づいて 天月 ページ21

月よりもの続きです！



夢主ちゃんsaid


受験勉強に追われていた中３はあっという間に終わり、私と天月は別々の高校に入る事になった。



天月…最近会えてない。寂しいな。



友｢おーい！Aちょっと、聞いてる？｣



『へっ!?ごめん、聞いてなかった！』



友｢なんだよー彼氏のことでも考えてたわけ？モテる女はいいなー｣



『ち、違うし！』



実を言うと、高校に入ってから何回か告られている。



その度に天月のことを思い出して断ってきた。



向こうはきっと私のことなんて忘れてるんだろうな…。



『あ！授業始まるよ！』



次は古文の授業だ。



先｢月が綺麗ですね、これは夏目漱石がI love youを日本語で意訳したもので…｣



月が綺麗ですね…か。そんな事言われてみたいなー。



ん？何かどこかで聞き覚えが…



あ、天月…。



嘘…え、ど、どおしよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!



あの時私、天月の事バカにしたんだよね…



ごめんよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!



早く授業終わらないかな〜！



キーンコーンカーンコーン〜♪



友｢終わったー！A、帰ろー！｣



『ごめん、今日帰れない！』



私は友達を振り切り、猛ダッシュしながら天月にLI〇Eした。



A今日、会える?



天月うん、大丈夫だよ!



Aじゃあ、〇時に××公園で!



天月了解!



あぁ、どうしよ、こんな顔で会えないよね!?



メイクメイク！



服も着替えないと！



.*･ﾟ公園にて.ﾟ･*.



『お待たせ！』



天｢大丈夫だよ！で、どうして呼び出したの？｣



『あの、中３の時、私に月が綺麗ですねって言ってくれたでしょ？



私今まで、言葉の意味を理解できてなくて、



私は天月みたいにカッコいい言葉じゃ言えないけど、その…



好きです！』



天｢ふ、ふふふっw｣



『ちょ、笑わないでよ！』



天｢いや、前置き長いなって思って。やっと気づいてくれたんだね。｣



『遅くなってごめんね。』



天｢そうだよ！Aが鈍感過ぎるからー！｣



『鈍感でごめんなさいねー(棒)』



天｢俺さ、ずっとAに断られたんだとおもってた。｣



『そんな、私が天月の事、嫌いなわけ無いじゃん！』



『てゆうか、告白するならもっと分かりやすk…！』



天｢あんまり煩い口は塞いじゃうよ？｣





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