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ｶｯ…ｶｯ…ｶｯ…ｶｯ…
短いリズムでヒールの打ち付ける音が近づいてくる
そしてその音は、僕の目の前で止まった
『ご指名頂き、ありがとうございます』
ゆっくりとお辞儀をする君の
切れ長の大きな瞳には僕が映っている
他の誰よりも控えめな色のドレスを
少し手で抑えて、僕の目の前に腰掛けた
『何か飲まれますか？』
本日２回目の質問に焦る。
そうか、皆同じことを聞くんだ
「あっ、えっと。…ノンアルコールとかありますか？」
と聞くと、君は短い返事をしてグラスに淡い色のカクテルを注いだ
グラスに飲み物が入り、
君はもう一度僕を見て小さなカードを渡してきた
『Aです。よろしくお願いします』
君が差し出したのは小さな蝶の模様が入ったオシャレな名刺
「…あ、まふまふです。
よろしくお願いします」
僕の名前を聞いて、少し驚いてから目を細めて笑った
そんなに面白かったのか…
『あ、すみません
あまりにも可愛い名前だったので』
「いえ、よく言われるんで気にしないでください(笑)」
『まふまふさんは、
お酒はあまり飲まれない方ですか？』
「少しなら大丈夫なんですけど、
眠たくなるので…」
1杯でもふらふらになる僕と対称的に
そらるさんやお店の女性達は飲みっぱなしでも余裕そう
Aさん…も
こういう仕事をしていたらお酒強いのかな
横目で君を見ると
グラスを少しだけ傾けてお酒を飲んでいた
水分が喉を通るその行動に
ドキッと胸が鳴る
「…綺麗」
思わず息を呑む程、
この場所で誰よりも魅力的に見えた
って、何口走ってんだ僕は
はっとなって君を見ると少し目を見開いて僕を見ていた
『…』
「あっ！、えっと何でもないです！
気にしないでください…」
慌てて手を横に振って誤魔化すと、
君は柔らかく微笑んだ
『ふふっ、ありがとうございます。』
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━━ドクンｯ
僕の元にきている視線に高鳴る胸が破裂しそうになる
なんて綺麗な人なんだろう、と
「Aちゃん、ご指名です」
君のそばに黒いスーツを着た男の人が君に声をかけた
『はい。
それじゃあ、またいらしてくださいね』
僕と目を合わして、浅くお辞儀をした君は
ゆっくりと立ち上がった
だめだ…
行ってしまう
「あの！！！！」
僕は咄嗟に呼び止めていた
.
「…好きです」
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杠*ゆずりは* - おっふ当たり…！面白いです…展開が分からなくてまたいいです！更新頑張ってください！楽しみにしております* (2019年2月24日 21時) (
レス) id: 550abac7bf (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - らいむさん» 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！たくさん作品を読んで日々研究中です( ´艸｀) (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
Maa(プロフ) - いちさん» 読んでいただきありがとうございます！！面白いって言って頂いて嬉しいです(；；)頑張ります！ (2019年1月9日 17時) (レス) id: 5b07d0752a (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - え、、すごく面白い、、更新頑張ってください！あ、あとその文才下さい(T_T) (2019年1月7日 16時) (レス) id: f03fc7a8af (このIDを非表示/違反報告)
いち - え、まってーーー めっちゃ面白いですやん！！！！！！ この理解力が全くない僕でもわかる...夢主ちゃん可愛いぃぃぃぃ！！ 更新頑張ってください！！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 5a68a53c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maa | 作成日時：2019年1月6日 22時
