心配 7 ページ7
一織 「、、、九条さん。思っていたよりも落ち着いているようですね。」
大和 「、、、俺らも仕事だ。支度しよう。」
その一言で俺たちは、静かにそれぞれ支度をし始めた。
俺たちが仕事に向かうと話題は、あのことばかり。
遠い国の災害がここまで取り上げられるのは、やはり渚さんのことがあるから。
大和 「ミツ。暗い顔になってる。」
三月 「あ、ああ。わりぃ。」
何度か気持ちを切り換えようとして番組を乗りきった。
楽屋に戻ると陸から不在着信があった。
大和 「Aのことじゃないか？」
俺が電話すると陸じゃなくて一織が電話に出た。
三月 「もしもし。」
一織 「あっ、兄さん。すみません。お仕事中に連絡して。」
三月 「気にすんな。何かあったか？」
一織 「渚さんのことです。渚さんたちは、別荘に居たそうで裕太さんたちに確認してもらったところ、別荘は、あまり影響がなかったそうなんです。まずは、一安心かと思い連絡しました。」
三月 「そうか！じゃあ、希望はあるんだな！」
俺は、思わず大声を出してしまった。
一織も嬉しそうに返事をした。
一織 「Aさんの方もぐったりはしていますが薬の影響だと聞きましたし、眠れているようなのでそちらも安心かと。また何かあれば連絡します。」
三月 「おう。ありがとな。じゃあ。」
俺が電話を切ると楽屋のドアが開き、千さんが入ってきた。
千 「電話。誰から？」
三月 「一織と話してました。どうかしましたか？」
千 「渚君が災害に巻き込まれたの知ってる？」
三月 「はい、、、でも、あまり影響のなかった別荘に居たそうです。だから一安心だと、、、」
千 「そう。」
大和 「今、知ったんですか？」
千 「百に聞いた。今、地方ロケから帰ってきたところなんだ。」
三月 「地方ロケ？」
千 「沢山お餅を百が食べた。」
大和 「あっ、百さんですか。」
千 「僕は、そんな百を見つめてる。」
大和 「何ともRe:valeの二人にしか出来ないロケですね。」
千 「そんなことより、Aは、大丈夫なの？」
三月 「今は、眠れているようですよ。」
千 「そう。良かった。、、、渚君の別荘、行ったことあるんだ。あの国での如月家主催のパーティーに呼ばれてね。」
三月 「っ！どんな感じですか？場所とか。」
千 「大きなシャンデリアがあった。大きな窓。部屋。全てが大きかったよ。」
大和 「全然、ヒントにならないんですけど。」
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作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
