Dream 8 (ページ35)

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心の支え　4 ページ35

龍之介「天が会いたいならAちゃんも会いたいって思ってるんじゃないかな。渚さんもいないし寂しがってるかもよ？」

天「、、、」

仕事が終わり僕は、病院の前まで来た。

病室の前まで来ると裕太さんがいた。

裕太「天様。」

天「Aは、寝てますか？」

裕太「起きていらっしゃると思います。どうぞ。」

病室に入るとAは、音楽を聞いて真剣な表情で何かを書いていた。

僕が隣に座るとAは、僕に気づいてイヤホンを外した。

『天。来てくれたの？』

天「うん。元気？」

『うん。天は？』

天「元気。」

『んー、元気そうには見えないよ？疲れてるみたい。』

天「、、、じゃあ、充電させて。」

僕がAの手を握るとAは、僕を抱き締めてくれた。

『元気になれ～！』

天「ふふ。ありがとう。元気になった。」

『良かった。』

天「何してたの？」

『、、、新曲。つくってみようかなって、、、』

Aは、持っていたノートを開いた。

何度も書き直された歌詞がそこには数えきれないくらい書いてあった。

天「頑張ってるね。」

僕が頭を撫でるとAは、嬉しそうに笑った。

『天もお疲れさま。ありがとう。忙しいのに来てくれて。』

天「、、、僕も元気が出るから。Aを見ると頑張ろうって思える。」

僕は、その日、眠くなって寝てしまったらしい。

目が覚めるとAの隣で眠っていた。

Aは、僕の手を握りながら眠っていてその寝顔は、愛しかった。

病室のドアが開き、楽と龍が入ってきた。

楽「おっ、起きてたか。」

龍之介「よほど疲れてたんだね。眠っちゃうなんて。」

楽「準備しろよ。時間だぜ。」

天「分かった。」

僕が起き上がるとAも目を覚ました。

天「あっ、、、ごめん。起こしちゃった？」

『、、、天。お仕事？』

天「、、、うん。また来るよ。」

『うん。頑張ってね。』

天「ありがとう。」

僕がAの頭を撫でるとAは、また眠りについた。

僕らが病室を出て仕事に向かうために車に乗った。

姉鷺「おはよう。だいぶ、元気になったみたいね。」

天「えっ？」

楽「お前、昨日まで元気なかっただろ？」

龍之介「心配してたんだよ。」

天「、、、ありがとう。」

姉鷺「じゃあ、行くわよ。」

Aの歌声を聞かなくなってから僕は、疲れた時、どうすれば良いか分からなくなっていた。

あの子の歌が僕を支えてくれていたんだ。