消えた記憶 4 ページ30
楽 「あぁ。血は繋がってないけどな。ちゃんと家族だ。」
『、、、それでも家族ですか、、、』
天 「、、、これを僕が話して良いか分からないけど、、、Aと渚さんも血は繋がってない。」
『、、、うん。それでも家族なんだね。』
天 「そう。渚さんは、ずっとAを大切にしてくれた。家族だよ。」
『、、、うん。』
天 「、、、それに、、、」
『、、、離れてても家族だね。』
天 「っ、、、」
『、、、天は、一緒には暮らしてない。それでも兄妹であることに変わりはない。そうでしょ？』
天 「、、、うん。そう。」
楽 「もっと混乱するかと思ったら意外と冷静だな。」
天 「でも、そのおかげで助かったよ。」
龍之介 「そろそろ、帰ろうか。もう夜も遅いし。」
天 「そうだね。また来るよ。A。」
『うん。ありがとう。』
その次の日、僕はテレビ局で四葉環、逢坂壮五に会った。
環 「あっ、てんてん。」
天 「二人で仕事？」
環 「そっ。てんてんは、一人？」
天 「うん。雑誌のインタビュー。」
環 「そうだ。そーちゃん、昨日の話、てんてんにしてあげろよ。」
天 「昨日の話？」
壮五 「た、環君、、、」
環 「いーじゃんか。」
壮五 「、、、如月家の渚さんと昨日、お会いして少し、お話をさせていただいたんです。」
天 「えっ、昨日の夜？」
環 「そうなんよ。夜中、酔っ払ったそーちゃんを送ってきてくれてさ。」
壮五 「環君、、、」
環 「その後、そーちゃんを寝かせたらみっきーと飲んでたよ。何か、泣きそうだったって言ってた。」
天 「渚さんが？」
環 「そ。何か、知らねぇ？」
天 「、、、Aのことじゃないかな。渚さん、それからどうしたの？」
環 「寝ちゃったから、うちに泊まってるよ。まだ寝てんじゃねぇかな。」
壮五 「そうだ。Aさん、どうされてるか分かりますか？」
天 「渚さんから聞いてないの？」
壮五 「あまり深く聞けなくて、、、違うことで悩んでいらっしゃるようだったので、、、」
天 「、、、そう。」
渚さんが話してないなら隠しておきたいのかな、、、Aのこと、、、
天 「、、、ごめん。仕事の時間だ。じゃあ、また今度。」
環 「あっ、てんてん。」
壮五 「環君。仕方ないよ。お仕事だから。」
それから何日かして何回かAのところに行ったがちょうどタイミングが悪くて話せなかった。
今日も薬の影響で眠っていたし、、、
楽 「あっ、天。」
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作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
