Dream 8 (ページ28)

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消えた記憶　2 ページ28

天「陸。もう一人の兄。」

楽「七瀬たちには連絡しなくて良いのか？」

天「もう夜遅いし、寝てるんじゃないかな。」

龍之介「ふふ。天、嬉しそう。Aちゃんと会うの、久し振りだもんね。」

天「うん。」

渚「、、、今夜は、ゆっくりしてくと良いよ。少し、外に行ってくる。」

裕太「渚様？」

渚さんは、病室を出ていってしまった。

翔さんが後を追っていった。

『、、、ねぇ。』

天「ん？」

『、、、二人は、本当の兄弟じゃないの？』

天「、、、僕と渚さん？」

『うん。』

天「、、、うん。僕と渚さんは、本当の兄弟ではないよ。」

『、、、そっか。天君とか渚さんって呼んでたからそうかなって思って。』

天「、、、話そうか？僕らがどういう関係か。」

『、、、いや、思い出すよ。どんな形であれ、三人がお兄ちゃんなのは、変わらないし。』

天「そっか。」

『裕太さん。』

裕太「は、はい。」

『さっきの写真、見せてくれますか？』

裕太「か、畏まりました。」

楽「裕太さんなんですね。」

裕太「ええ、、、慣れてなくてドキッとしちゃって、、、」

『え？』

裕太「、、、お嬢様。裕太で良いんですよ。私は、貴方の執事ですから。」

『、、、じゃあ、Aって呼んでくれる？』

裕太「えっ、、、Aお嬢様ではなく？」

『うん。何か、堅苦しい感じがする。』

裕太「しかし、、、」

『、、、駄目？』

裕太「うっ、、、そんな目で見られると、、、」

『、、、お願い。裕太。』

裕太「あっ、、、ふふ。畏まりました。」

『さぁ、呼んで？』

裕太「、、、行きますよ？、、、A。ど、どうでしょう？」

『ふふ。うん。ありがとう。』

裕太「ふふ。懐かしい。」

楽「懐かしい？」

裕太「あっ、私、小さい頃からお嬢様についていたんです。昔は、執事ではなくて遊び相手をしておりました。その頃は、こんな風に名前で呼んでましたから。」

楽「そうだったんですね。」

裕太「そうそう、写真でしたね。どうぞ。」

龍之介「前に百さんや大和君たちと撮った写真だね。」

裕太「先程、琥珀様たちのことは、渚様が教えてらっしゃいました。」

『、、、天でしょ。楽さんに龍さん。』

天「うん。この子が陸だよ。」

『陸、、、陸さんかな？』

天「陸で良いよ。陸もそう呼んでもらいたがってたから。」

『、、、分かった。』

楽「天は、天さんじゃないんだな。」

『あっ、、、』