波乱の活動再開 5 ページ25
すると僕のスマホがなった。
楽 「、、、電話じゃないか？」
天 「あっ、、、A、、、」
僕が電話に出るとAの呼吸はいつもよりも苦しそうだった。
『、、、天？』
天 「うん。そうだよ。どうした？」
『、、、今、忙しい？』
天 「あっ、、、大丈夫。良いよ。」
『、、、ごめんね。天の声が聞きたくなって。』
天 「、、、何かあった？」
『、、、これから手術なの。ちょっと不安になっちゃった。』
天 「っ、、、そっか。僕も側に居てあげたかったな、、、」
『、、、お仕事だもん、仕方ないよ。』
天 「、、、ごめんね、、、今日の夜、もう一度、電話するよ。その頃なら話せそう？」
『あっ、、、ごめん。今回は、大きな手術だから、、、話せるようになるのは時間掛かると思う、、、話せるようになったら私から電話するね。』
天 「、、、そんなに大きな手術か、、、」
『、、、そうなんだ。天は？何かあった？何だか怒ってるような感じだけど？』
天 「あっ、ごめん、、、」
『、、、ふふ。また楽さんと喧嘩でもしたんでしょ？』
僕は、楽を見た。
天 「、、、そうなんだ。楽が悪いんだけどね？」
楽 「えっ？」
『、、、そっか。琥珀たちに会った？活動再開するって聞いたんだけど。』
天 「、、、うん。会ったよ。」
『、、、仲良くやってるかな？琥珀たちは、私が無理矢理くっつけちゃった感じだったから、、、無理させちゃってたら悪いな、、、』
僕は、琥珀君たちを見た。
泣きそうになりながら俯いていた。
天 「、、、仲良くやってるよ。ちゃんとやってる。だから、安心して。Aは、自分の体のことを考えてれば良いから。手術、頑張ってね。」
『、、、うん。ありがとう。天。』
だんだんとAの声が遠退いてくように感じた。
天 「、、、A？A！」
翔 「あっ！お嬢様！駄目じゃないですか。寝ていないと。」
裕太 「電話、、、もしもし？」
天 「あっ、裕太さん？」
裕太 「天様でしたか。翔。お嬢様をお部屋に。」
翔 「はい。」
裕太 「申し訳ありません。天様。お嬢様が倒れてしまいまして、、、」
天 「Aは、大丈夫なんですか？」
裕太 「ええ。車椅子でしたし、翔がギリギリのところで抱き止めましたので。今、お嬢様は、手術前で情緒不安定になっていまして。天様とお話しされて安心されたのだと思います。」
天 「A、、、」
裕太 「また落ち着き次第、お電話差し上げます。」
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作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
