Dream 8 (ページ23)

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波乱の活動再開　3 ページ23

皆、俯いていて琥珀君だけが何とか場を明るくしようとしていた。

百「琥珀ー！皆ー！」

そこへこのお二人。

千「ケーキ買ってきたよ。皆で食べて。」

琥珀「あっ、ありがとうございます。」

千「、、、まだ、喧嘩してるの？」

琥珀「あっ、いや、、、」

百「千。突っ込まないの。ごめんね。」

琥珀「、、、いえ。本当のことですから。」

琥珀君は、新曲のCDを見た。

琥珀「、、、Aが居ないと、どうしても上手く行かないんです。いつもならこんな喧嘩しないのに、、、」

千「、、、新曲のことで喧嘩したの？」

蓮「、、、違います。新曲と言うより、この活動自体のことで。」

百「皆で決めたんでしょ？」

奈都「僕は、Aが帰れる場所をつくってあげたくて活動を再開しようって言ったんです。琥珀も賛成してくれたし。」

琥珀「う、うん、、、」

蓮「Aが居なきゃ、、、俺たちだけじゃ駄目だ、、、Aが居なかったら！Dreamじゃない！」

咲也「そうだよ。無理に活動再開しても知らない作曲家の歌を歌って何があるんだよ。」

千「、、、知らない作曲家？」

琥珀「、、、俺たち、全員、曲をつくれなくなってしまって、、、それで事務所の人が曲を用意するって言って用意してくれたんです、、、何ですが、、、」

千「、、、意見は、真っ二つか。」

琥珀「、、、はい。」

百「Aは？何て言ってるの？」

琥珀「、、、自分が動けるようになるまで待っててくれるなら解散ではなく活動休止にして欲しいと。活動再開してからは、一度も会ってませんし連絡もとっていなくて、、、」

千「、、、まぁ、こんなんじゃ、会わせる顔もないだろうね。」

琥珀「、、、」

百「、、、けれど、活動再開するって発表した以上、後戻りは出来ないよ。Aにだってそのことは、伝わっているはずだし。」

千「今日だって、たくさんの人が君たちの声を待ってるよ。皆が楽しみにしてる。」

咲也「、、、やっぱり、曲もつくれないような状態で僕らが音楽に関わるなんて無理だったんだ。見離されたんだよ。音楽の神様に。」

琥珀「咲也、、、」

奈都「琥珀が言ったんだぞ。Aを喜ばせるために活動再開しようって。蓮だって咲也だって良いって、、、」

蓮「、、、Aを喜ばせたいよ。それは、賛成だ。だけど、、、これじゃあ、、、Aが居たから全てが上手く行ってたんだ。歌もダンスも、、、俺たちも。」