波乱の活動再開 2 ページ22
三月 「千さんたちは、どう思うんですか？Aたちのこと。」
千 「うーん、、、Aの体のことを考えると何とも言えないけど、、、けど、またあの子達の歌が聞きたいな。」
百 「うん。皆、思ってるよ。Aたちのことをずっと待ってる。」
あれから二週間が経った。
あの日からAとも話していないし、Dreamがいなくなって、陸たちや百さんたちと共演することも減っていた。
Dreamの名前もあまり聞かなくなってきた頃、Dreamの四人だけで活動を再開することが発表された。
僕は、楽屋でネットニュースを見て知った。
楽 「天。これ。」
天 「再来週の歌番組？」
龍之介 「琥珀君たちが出るらしいよ。新曲で。」
天 「、、、新曲、、、」
楽 「Aがつくったんじゃないか？」
天 「、、、そうだと良いな。」
楽 「、、、元気出せよ。ずっとその調子じゃこっちだって調子狂うだろ。」
天 「ごめん、、、」
楽 「まぁ、ステージ上ではちゃんと俺たちの先頭に立ってくれるから良いんだけどよ。」
その後、僕らが帰ろうとすると、丁度、琥珀君たちが到着した。
琥珀 「あっ、九条さんたち。お疲れさまです。」
龍之介 「お疲れさま。活動、再開するんだって？」
琥珀 「、、、ええ、まぁ。Aが帰れる場所を守る方が俺たちがやるべきことかと思って、、、」
天 「、、、元気ないけど、何かあったの？」
琥珀 「あっ、いえ、、、」
琥珀君は、横目で蓮君と奈都君を見た。
天 「、、、」
喧嘩かな、、、
楽 「まっ、元気出せよ。再来週、音楽番組、よろしくな。」
琥珀 「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
マネージャーに呼ばれ、僕らが行こうとすると琥珀君は、蓮君たちを宥めるように背中を押しながらテレビ局へ入った。
楽 「珍しいな。あいつらが喧嘩なんて。」
天 「喧嘩くらいするでしょ。あの子達ならすぐ仲直りするだろうし。行くよ。」
僕は、琥珀君たちを見ていた楽の手を引っ張って車に乗り込んだ。
そして、音楽番組、当日だった。
僕らが廊下を歩いているとDreamの楽屋があった。
すると中からあの、Dreamの新曲を奪って歌ったグループのメンバーが出てきた。
楽 「謝りに行ったみたいだな。」
天 「そうみたいだね。」
けれど、僕らが気になったのは、Dreamの楽屋だった。
何だか、険悪なムードを感じた。
楽 「よっ。元気か？」
琥珀 「あっ、皆さん。今、挨拶に行こうと思っていたんです。」
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作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
