心配 3 ページ3
環 「何だよ。勿体ぶんなよ。」
一織 「、、、渚さんは、今、外国にいらっしゃいます。渚さんに何があったのか裕太さんたちは、伏せていた。それでもAさんが気づける何かです。」
環 「だから、何なんだよ。」
壮五 「今日のニュースってことだよね。しかも外国に関する、、、そうか、、、」
一織 「、、、ええ。恐らく、これです。」
一織がテレビをつけると外国で大きな地震が起きたことが放送されていた。
陸 「これって、、、」
一織 「あくまで予想ですが。この国も如月家の別荘があると伺ったことがあります。死者も行方不明者もかなり出ている大きな災害です、、、」
大和 「まだ何とも言えないって言ってた。それって、、、渚さんが行方不明ってことか？」
一織 「、、、恐らく。」
すると俺の携帯に電話が掛かってきた。
三月 「もしもし？」
琥珀 「あっ、三月さん。琥珀です。」
三月 「おう。どうした？」
琥珀 「あ、あの、、、Aがうちに泊まりに来てたんですが居なくて、、、」
三月 「あっ、Aなら、、、」
俺は、今あったことを話した。
渚さんのこと以外。
琥珀 「そうですか、、、俺、急に具合悪くなって眠っていたんです。急に起きたらAが居なくなってて心配してたんですがそういうことなら、一先ず安心しました。裕太さんにも連絡してみます。ありがとうございました。」
三月 「おう。ゆっくり休めよ？おやすみ。」
俺が電話を切ると環がテレビを消した。
環 「、、、渚さんまで居なくなったらAは、どうすんだよ。」
一織 「、、、如月家も終わってしまうでしょうね、、、」
環 「、、、てんてん。りっくん、てんてんに連絡。」
一織 「まだそうと決まったわけではありません。私達が勝手に行動したら却ってAさんの邪魔になるかもしれません。お節介かもしれない。せめて、事情が分かるまではそっとしておいてあげましょう。」
環 「、、、」
壮五 「、、、環君。寝よう。明日も早い。」
環 「、、、いおりんは、Aが心配じゃねぇのかよ。お節介って、、、助けを求めてるかもしんねぇだろ。」
大和 「こら。たま。止めろ。」
環 「だって一人で泣いてたんだろ。どうしようもなくて不安でいっぱいなんだよ。」
一織 「そんなこと、分かってます。けれどまだ動く時じゃない。まだはっきりしない段階で動いて逆に辛い思いをさせてしまうかもしれないと思っただけです。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
