第二のゼロ 3 ページ13
一織 「、、、百さんと八乙女さん、そしてAさんが話をするシーンですね。」
百さんたちがAに話し掛ける前に撮影が始まり順調に進んでいった。
天 「、、、何か、具合悪そうだな、、、」
Aを見ていると元気がないのが俺たちにも分かった。
ここは、Aの体調が悪いシーンではある。
でも、何だか本当に辛そうに見えた。
監督 「はい。今日は、ここまで。お疲れ様。」
あっという間に撮影が終わると、百さんがAのことを大声で呼んでいた。
百 「A！A！」
スタッフさんたちが駆けつけると裕太さんがAを抱き上げた。
裕太 「薬の影響ですからご心配なく。翔。」
翔 「はい。では、失礼します。」
翔さんは、車椅子を畳んで裕太さんの後をついて出ていってしまった。
千 「結局、聞けなかった、、、」
百 「具合悪かったんだからしょうがないよ。撮影が終わったとたん、気を失ったかと思ったもん。」
楽 「ただ、眠っていただけでしたね。薬の影響って言ってましたから眠気とかそう言うのだとは思いますが。」
百 「相当、体調が悪いのかな、、、だったら俺らに言ってくれても良いのに、、、」
それから何日かして俺たちよりもファンの人たちの限界が来た。
Dreamの事務所や如月家に人が押し寄せ、執事さんたちが何とか頑張っているのがテレビで分かった。
陸 「A、、、」
一織 「本当にどうしてしまったのでしょうか、、、連絡つきませんし、ドラマの撮影も大分、空きますし、、、」
大和 「、、、車椅子。」
三月 「何だ？」
大和 「何か、ヒントあんじゃねぇかな。車椅子だったこととかさ。」
壮五 「しかし、体調が悪いときは、大抵車椅子で移動されてますよね？」
大和 「まぁな。何も分っかんねぇよ。」
陸 「、、、」
環 「、、、俺、限界なんだけど。」
壮五 「環君？」
環 「何で、りっくんやてんてんにも知らせねぇんだよ。兄貴に相談すりゃ良いのに。」
大和 「、、、そうしたくないのかもしれないぜ？」
環 「え？何で？」
大和 「そんなのお兄さんには、分からないけど言えない理由があるとか色々、あるんじゃないの？」
三月 「まぁ、、、しかしなぁ、、、ここまでファンが怒っちゃ、事務所も黙ってるわけにはいかないだろうし、、、」
環 「、、、本当に解散しちゃうのかな。もうこれで終わりかよ。何も聞いてないし何も力になれずに終わりかよ。」
一織 「、、、」
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作者名：Mina | 作成日時：2020年12月31日 2時
