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【8】you side ページ10

イライの忠告を聞いてから、カールさんの情報を集めて出来るだけ接触しないよう努めることにした。


なぜ情報収集をするかと言うと 無知なまま避けたとしても、次何か起こった時のための対策を練ることができないと考えたからである。


よくよく考えてみたら、ここの荘園は色んな人が集まっている。この中でもカールさんの人柄を知る人はほとんどいないと言っても過言ではない。


最初からもっと警戒しておくべきだったと少し反省する。


『カールさんと話している人ってあんまり見ないなぁ』


「やっほ!A!お疲れさま!」


悩んでいると後ろからタックル紛いの抱きつき方をするトレイシーがやってきた。


『お疲れさま〜、相変わらず元気だね〜』


「んふふ、そうでしょ?そうでしょ?」


『何かいいことでもあったの?』


「よくぞ聞いてくれました!我らがA!実はさっきのゲームでね!白黒無常さんに優しくしてもらったの!」


『あらまあ、あの人たちがやさ鬼なんてするイメージないのに…!』


そうなの!と言いながら可愛らしくはしゃいでいるトレイシーを見て微笑ましい気持ちになった。
無常さんは新しい携帯品のエフェクトがどのようなものかと試したかったようでやさ鬼をしたみたいだ。


そういえば…と言ってトレイシーは私に質問をする。



「Aはここで何をしていたの?」



んーと、と言いながらトレイシーに質問を答える。


『実はカールさんってどんな人なのかなと思ってさ、誰かに聞きたくて探してたの』


「えぇえ!!まさかまさか!Aってば、イソップくんのこと好きなの?!」


『なんでそうなる…?ってかやめて!声でかいって!』


あまりの声の大きさと話の内容で周りの人がこちらに視線をよこす。


『カールさんのこと好きじゃないから!なんならあんまり話したことないから!!』


「そんなこと言っちゃって〜、照れ隠しもほどほどにしなよ〜?」


『違うってば!』


そうトレイシーと言い合いをしていると、ここから続いている廊下の突き当たりに灰色の服を身に纏っている人が見えた。相手はこちらに気づいてない。


これはまずい。


私があの人に見つかったら何されるか分からないのに、今の言い合いを聞かれたらたまったもんじゃない。


『あ!そ、そういえば!わた、私、用事あったかも…!』


あからさまな言い訳を聞いて相手はこちらを振り向く。


とっさに視線を外すが相手は私を見ているだろう。

_______

文字数…

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こなつ(プロフ) - すごく面白いです!ノートンも推してるので絡ませてくれて嬉しいです…(>_<)❤️更新楽しみにしてます! (2022年8月19日 17時) (レス) @page14 id: 69f5122ea8 (このIDを非表示/違反報告)
茶碗(プロフ) - 社畜那須さん» ありがとうございます( ; ; ) (2022年3月8日 1時) (レス) @page14 id: ef931e52a4 (このIDを非表示/違反報告)
社畜那須 - めっちゃ面白いです!! (2022年1月18日 5時) (レス) @page13 id: 29eaa28498 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶碗 | 作成日時:2021年11月25日 1時

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