潔の兄はエゴいのか

ただいま ページ8

「A〜、おかえり〜」


「うん、ただいま。」


夏休みになり無事補習地獄を避けた俺は実家に帰り、
暖かい両親に迎えられていた。


「世一は？」


「サッカーしに行ってるよ」


「おお、サッカー好きなんだね。」


「今日はあそこの公園でやってくるって言ってたから、行けば会えると思うよ。」


「ほえー、、え、俺行った方が良い？」


「行ってあげたらよっちゃん喜ぶと思うよ」


「そうだな世一もきっと喜ぶだろ」


両親に行ってあげて、という後押しにより荷物を片付けた後に行くことにした。


そういや世一のサッカー見るのは久しぶりだな。
若干楽しみにしながら片付けをするために自室に入る。


自室に入ると久しぶりに使うとは思えないほど綺麗な部屋だった。


母が掃除してくれたのかと思ったが、「世一」と書かれた世一の私物がたくさん置いてあった。


そういや世一に「俺の部屋使って良い」的なこと言ったな。


まぁいっか。


俺の部屋綺麗にしてくれてるし。

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