潔の兄はエゴいのか

日常 ページ6

「やばい。まじで。やばい。」


いつも冷静沈着でスマートな俺が、いつにもなく焦っていた。


「全部Aが悪いんやで。」


そう、俺が悪い。わかっている。






「俺はもうすぐテストやでっていったで。」


そう俺を悩ませている種は期末テストだ。


期末テストが終わると直ぐに夏休みということもあり、
もし赤点を取ってしまったら補習が待っている。


それだけは避けたい。


弟に帰ってくると約束してしまったからだ。


弟の期待を裏切りたくはない。


悪いのは俺じゃなくてバレーボールだ。
あいつが楽しすぎるのが悪い。


「信介くん？？助けてくれん？？？」


「いやや」


「知ってた。」


「毎日予習と復習さえしてればテストなんてできんねん」


「？？？？？」


「まぁ休み時間の時くらいやったら教えてやってもええで」


とのことで信介はまだ俺を見捨てていないようだった。
そういうとこ好き


「でも、もし授業中寝てたりしたらその時は、、もう助けてもらえると思わんといてな。」


「ﾊｲ」

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