潔の兄はエゴいのか

説得 ページ4

それから俺はあっという間に中学3年生になり、


進路を決める時期になった


俺は県外の高校に行くことにした。


稲荷崎高校というところから誘われていたので、


スポーツ推薦でいくことにした。


寮もあるところなので、両親は快く了承してくれた。


しかし県外に行こうとする俺を唯一止める存在がいた。


それが世一だ。


「は？兄ちゃん県外行くの？」


「うん。」


「聞いてない。」


「言ってないもんね。」


「なんで？県内の森然高校にするって言ったじゃん。」


「やっぱやめるとも言った。」


「え、やだやだやだ。行かないでよ。」


「えー、無理かな。もう受かったし。」


「はぁ？！そういうのは俺にも相談してから受けてよ！！
えーーー無理無理無理。俺兄ちゃんなしで生きていける気がしないよ？？いいの？？死んでも？？？」


「俺の部屋使っていいからさあ」


「え？まじで？？」


「俺がいない間俺に囲まれててもいいよ」


「じゃあ行ってきていいよ。でも長期休暇の時は帰ってきてね絶対」


「うん。頑張る。」


弟を説得し、俺は稲荷崎高校に行くことができるようになった。


若干メンヘラっぽい気がしたが、触れないでおこう。

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