潔の兄はエゴいのか

ネッ友 ページ28

「久しぶりー！」


「ほんまに久しぶりやね。」


「俺、県外の高校行ったからさーちょっと大変で、」


「なるほどね、実家は埼玉やっけ？」


「そうそう、埼玉から兵庫！！」


「結構遠くまで行ったんやね。僕は京都やから近くなったんやな。」


「ね、いずれあっちゃうかもしれないなあ。」


「何か目的があっていったんやろ？」


「バレーボールをするためなんだよね〜、近くの強豪校からもスポーツ推薦来てたんだけどちょっと俺には合わなかった。」



「そうなんや。で、一番あったのがそこの高校ってことか。」


「そうそう。“よう”くんは何かスポーツやってんの？」


「、、、、、、僕はサッカーやってる。」


「おぉ、俺の弟と一緒じゃん。俺の弟と一緒じゃん。」


「、、、そうなんや。」


「、、？ようくん？元気なくなったけど大丈夫？」


「、、、大丈夫やで。大丈夫。」


「、、、もしかしてあんまりサッカー好きじゃない？」


「、そ、、、、うん、ほんまはあんま好きやない、」


「そっか。」


ようくんは吐き出すようにぽつりぽつりと言い始めた。


「あんな、僕の両親な、僕が世界一にならな離婚するんやって。、、、、だからな、、、やめられへんねん。」


「、、、そっか。話してくれてありがとうな。俺は辞めればいいじゃんなんて無責任なことは言えないけど、俺で良ければさ嫌なこととか、相談とか全部乗るからさ。」


「ありがとうな。」


「いやいやいいんだよ。俺こそ辛い話させてごめんね。ようくんはさ色んなものを背負ってるんだねって。年相応じゃない重さだったと思うんだ。だから俺もちょっとでいいから持たせてよ。」



「、、、、、、、ありがとうな。ありがとう。」


「ううん。俺も寮生活落ち着いてきたからようくんも俺と遊んでね。」


「はは。うん。遊ぼうな。」


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備考:ようくんは氷織羊くんのことです。

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