潔の兄はエゴいのか

かわいい ページ16

夏休みが終わった俺らは、もう過ぎていってしまった夏休みに対し、しつこい元彼のように「恋しい、恋しい」と嘆いていた。


学校生活が始まってしまった。俺はバレーができる時間が短くなってしまったことにとてもがっかりしていた。


そんな折、球技大会があるらしい。先生が今そう喋っている。


「球技大会」？？


バレーって球だよな。


球技じゃん！！！
バレーのそういうとこ大好き。


「潔ー？お前なんの球技やんの？？」


「バレー。」


「え、でもバレーって、、」


「バレー。」


「だからお前、、」


「バレー」」


「お前バレー部だからバレーできへんよ。」


「は？？？？？」


「部活でやっている競技は選んじゃいけないっていうルール、知らんかったん？」


「は？」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ってことがあったんだよ、信介ーーー、、、」


「せやなー、俺らはバレー部やからバレーできへんもんな。バレーを愛してるお前には大分厳しいかもな、」


「無理むりー。もうバレーできなきゃしんじゃう。」


「で？結局なんの競技にしたん？」


「今回あんま人気なかったサッカーにした。」


「弟くん、サッカーやってるんやって？」


「うん。なかなかうまいんだよね。サッカーやってる弟は結構かっこいいから見てて飽きないし、にいちゃんが見てるから頑張る！！って言ってくるのまじ可愛いんだよ」


「そうなんや、、


ふふ、ええなあ。」


「何が？」


「なんか兄弟仲良さそうで、あったまるわ。でもちょっと嫉妬してまうわ。」


「そーだよね。信介くんは僕のこと大好きだもんね。」


「せやで。」


「え？冗談で言ったつもりなんだけど。」


「お前の目の前にいる信介くんはお前のことが大大大好きやで？」


「、、、、、」


「なんや、耳赤くなっとるで」


「あんま揶揄うのやめて！！！！」


「ふふ、かわええな。」


「ちょ、まじでやめて！！？？」


俺を揶揄ったお詫びに唐揚げ2個ももらってやったぜ。


許さん。





こともない。

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