潔の兄はエゴいのか

俺の弟 ページ2

俺には弟がいる。


弟の名前は世一というのだが、


世一は色々な優れた感覚を持っている。


人より耳が良かったり、目が良かったりだ。


そんな弟は4歳の時にサッカーを始めた。


とっても楽しそうだった。


世一がサッカーを始めてから俺は困ったことがある。


「にいちゃ、さっかーしよ！！」


と誘ってくる。


俺的には鬼ごっこしたり、友達と遊びたい。


しかし「やらない」と言ったら


「うわあああああああん」


とこのように大泣きしだす。


でもそこまでやりたくない。


そんな時おれは出会った。


バレーボールの大会がを近くの体育館でやっているようで俺は友達に誘われ見に行った。


力強く打たれたボールを優しく包み込むように上げる仕草


俺はみた瞬間鳥肌が止まらなかった。


美しいと思った。


「ばれーぼーる、」


その日の夜、世一に内緒で父さんと母さんにバレーボールをやりたいという話をしたら、


「もちろん、いいよ」


とふわっとした返事が返ってきた。


俺が感動したあの人は「リベロ」という
守備専門のポジションらしい。


「リベロ」？ふーーーーん「リベロ」ねぇ

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