【ONE PIECE】レストランオパール営業中 (ページ34)

今日:48 hit、昨日:77 hit、合計:539,192 hit

３２ページ34

うーん、釜飯はいいが
何にしよう

鯛、鶏五目、牛肉、蟹もありだな
おそらく普段から肉類は食べ慣れているだろう

なら、魚介類をチョイスするか
鯛、鯖、鮭...etc

『鯛か...』

うん、鯛釜飯でいこう

米は１合...いや、念のため２合炊こう

俺はお米２合を洗って分量の水に浸す
次に自作炊き込みご飯の素と鯛を乗せるのだが

今回の主役の鯛はめでたい時に食べる鯛なのだ

名を「めで鯛」

ワの国近海で獲れる希少な鯛なのだ

この鯛は以前カイドウさんと釣りに出掛けたときの釣果なのだが

まぁ余談はこれくらいにして
蓋をして、強火で沸騰したら
今度は弱火にして７分炊く

７分たったら更に弱火にして７分炊く
魚介の良い香りが厨房に広がる

１０分蒸らし、みじん切りにした青じそを添え完成だ

白米がだしと鯛の旨味で若干薄茶色に変わっている。鯛の身を少しほぐし、お焦げも一緒に茶碗に盛る

『お待たせしました。めで鯛釜飯でございます』

ルッチside

シェフの小僧が厨房に消え
俺はじっと出されたワインを眺めていた

この深みのある紅
グラスから漂う芳醇な葡萄の薫り

ル「ふん......」

心身に染み渡る熟成された味

偉大なる航路後半の海
かの天夜叉ドンキホーテ・ドフラミンゴが支配"していた"ドレスローザ産の４６年物のワイン《ルノワール》

裏の世界にしか出回らない高級ワイン
その繊細な渋みと深みのある甘味で数多くの権力者達を虜にしてきたといわれる歴史的にも数多くの逸話を残すワインだ

するとシェフが厨房から変わった形をした鍋を持ってでてきた

その鍋からは魚の匂いが漂っている

鍋の中身を茶碗によそい、俺の前に置く

『お待たせしました。めで鯛の鯛釜飯でございます』

釜飯
聞いたことのない料理だ
見たかぎり、この料理のメインは鯛の旨味を吸い込んだ米

ホクホクにほぐされた鯛の白身とともに米を口に放り込んだ

ル「っ！！！！！！！！！！！！！！！！！」

なんだこれは
旨味という旨味が怒涛の勢いで迫ってくる

ル「うまい......」

訓練で一切感情を表に出さない俺を
食い物でここまで感情を引き出すとは

レストラン《オパール》の名に偽りなし

ル「次は、カリファ達も連れてくるか」

かつての仲間が脳裏に浮かび、そう呟いた

次来たときは違う"釜飯"を頼んでみようと考えながら