【ONE PIECE】レストランオパール営業中 (ページ32)

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『よく混ぜてください！しっかり混ぜないと味がごちゃごちゃになります』

「「はいっ！！」」

レシピを教え、万国のコック全員でマフィンを作っている。マフィン１つ作ることはそこまで難しくない。だが、ビッグ・マムさんの舌は敏感になっている。１つでも劣等品があるとすぐに気づかれるのだ

だから、一つ一つの工程に気を張り続けている

出来上がった生地を容器に入れ、オーブンで２０～２５分焼く

焼き上がったら、粗熱が取れるまで待つ
粗熱が取れたら完成
乾燥しないように袋にいれなければならないのだが、ビッグ・マムさんのことだから速攻で食べてくれるだろう

次々と出来上がったマフィンが荷台に乗せられていく。１００人以上のコックが調理にあたっているため、既に出来上がったマフィンが山積みになっていた

上から伝わる振動も激しくなっていき、「スイーヅゥゥゥゥゥゥゥゥ！！！」という怨念のような声が廊下から聞こえてくる

そろそろ限界だと直感し、出来上がったマフィン達をビッグ・マムさんに届ける
シュトロイゼンさんやプリンさんも同行してくれるから心強い

破砕音のする方へ向かうと、そこはまさに戦場とかしていた。ボロボロの広場に横たわっている幹部達、今立っているのも僅か数人だ
そして最奥には鬼の形相で口から涎を垂らすビッグ・マムさんの姿があった

プリ「うわぁ、ママ相当ヤバイとこまできてるよ・・・」

シュト「ありゃあ、マズイな。今すぐこのマフィンを食わせてやりたいが、あそこじゃあ流れ弾をうけてしまうぞ！」

『・・・・・・なら、口に投げればいいのでは？』

「「は？」」

『口に投げ入れるんですよ。今のビッグ・マムさんならちょっとした甘味でも動きが停止するはずです。その隙にこの荷台をビッグ・マムさんの元に届けるんです』

シュト「それしかないな。よし！A！投げるのだ！」

マフィンを一つ手に取り、大振りで投げる。マフィンは円を描き、大剣を振るうビッグ・マムさんの口に見事に入った

ビッグ・マムさんは思考停止したかのように動かなくなり、ただ咀嚼しながら５日ぶりの甘味を味わっている。ビッグ・マムさんは幸せを噛み締めるように運ばれてきたマフィンを涙を流しながら食べていた

１つの小山ほどあったマフィンはあっという間になくなった。その後ビッグ・マムさんは満腹のまま眠りについた

その場にいた全員も床に横たわり眠りについた
万国崩壊の危機はあっけなく過ぎ去った