暖かな存在*S.S*

11*sideO ページ12

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スープを作ってると、着替え終わった潤が来た。





「翔、どうだった？」




「熱が38℃あって、喘息も出てきたから、さっき吸入しといたとこ。」




「マジか…。我慢しないでもっと言ってくれるようになれば良いんだけどな…。」





翔は本当に我慢するから、おいら達が気付くときは酷くなってる時が多い。




「とりあえず、お風呂はいってきなよ。お父さん、夜ご飯作ってるからさ。」



着替えたけど、きっと潤も身体が冷えてるだろうから、

今にも翔の部屋に入り浸りそうな潤を先にお風呂に入らせた。




…今日はハンバーグにするか。



メニューを決めたけど、おいらたちの夜ご飯よりも先に、スープを作った。




…メチャクチャ心配そうにしていたし、潤に持っていかせるか。




わざとハンバーグをゆっくり作ってると、風呂あがりの顔の濃いイケメンがやってきた。




「ご飯できたー？」



タオルで頭を拭きながら聞いてきた。



「いや、まだかかりそうで手離せないから、先に翔のとこにスープ持ってってもらって良い？」



一緒に薬を持たせて、えー、と言いつつも素直に受けとる潤。笑




潤は本当に翔が大好きだから余計に心配なんだろうな…。



良いお兄ちゃんに育って良かったと思いながら、

次こっちに来たときに出来上がっているように、料理のスピードを早めた。


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