対等 ページ2
『…姉ちゃん。』
カ「……やっとだね。 これで全部終わりだよ!」
『………うん。』
カ「…心配しなくてもあいりは私が守るから大丈夫だよ!すぐ終わらせるから離れて待ってて!」
守る。ね、
……これでも一応双子だし。私だって大体のことは人並み以上には出来るはずなんだけどなぁ。
まだ、姉ちゃんの中で私は……
カ「来たね、じゃあ終わらそう!」
殺「茅野さん!その触手をこれ以上使うのは危険すぎます!今すぐ抜いて治療しないと生命に関わる!」
カ「何が?すこぶる快調だよ?はったりで動揺誘っても無駄よ」
業「……Aは?」
カ「…さあね。あの子はこの復讐に関係ないし。それに怪我でもされたら嫌だしね」
渚「カエデ…全部演技だったの?楽しいこと色々したのも…苦しいことみんなで乗り越えたのも…」
カ「演技だよ!これでも役者でさー。ひ弱な女子を演じた。殺る前に正体バレたらお姉ちゃんの仇が打てないから、」
カ「みんなAがいたから見えてなかったでしょ。
人の目を奪う才能。隠れるならうってつけだよね。笑」
業「……」
カ「……こんな怪物に殺されてさぞ無念だったろうな、教師の仕事が大好きだった、みんなの事もちょっと聞いてたよ」
竹「…知ってるよ茅野。2年の3月2週間ポッチの付き合いだったけど熱心で凄くいい先生だった」
杉「そんな雪村先生を殺せんせーがいきなり殺すかな?
そういうひどいこと俺らの前で1度もやったことないじゃん」
倉「ね?殺せんせーの話だけでも聞いてあげてよカエデちゃん!」
業「…本当にこれでいいの?今カエデちゃんがやってる事が殺し屋として最適解とは俺には思えない」
正直もう私達だって殺せんせーが犯人だなんて思ってない。
けど、わざわざここまで正体隠して追っかけて、
今更やめるだなんて馬鹿みたいじゃん。
姉ちゃんなんか命まで賭けて…
『いや、そうじゃん…私馬鹿だ…笑。』
殺せんせーが犯人じゃないならどうせ復讐は出来ないし。
そのうえ姉ちゃんまで死ぬなんてバッドエンド?
黙って大人しく待てなんかしてる場合じゃないじゃん
家族なら、ずっと隣にいたのなら、
最初から殴ってても止めるべきだった
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作者名:めろんぱぬん | 作成日時:2022年3月6日 2時