スケート界の鬼才-2-

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シュ

『ユーラチカ、4回転サルコー綺麗だよね』

あ、また転んだ

「お、お前/////ジャンプのときに余計なこと言うな！」

今、ユーラチカのクワドアクセルの特訓中
ちなみに私はリンクのコーナーにある大きな壁にもたれながら、ジャンプの動画を撮ってる

ヴィーチャたちが帰ってから1時間は経っただろうか

それでもまだまだ回転も高さも足りてない。
やっぱり難しいジャンプなんだなぁと思う

『何が余計なのー？そのままのこと言ったまでだよ？』

「踏切の時に言うな」

『ユーラチカ(のジャンプ)は綺麗で好きだなあって』

「はぁ？！////////////」

あ、照れてる。かわいー


「可愛くねーよ！つーか」

え？口に出てた？！

ﾄﾞﾝｯ


『！！ちょ、ユーラチカ…？』


気づいたときには壁ドンされていた

え、え？
ユーラチカがめちゃめちゃ近い
金色の髪が頰に触る
いつの間にかたくましくなった身体つき

視界全部がユーラチカで埋められて
心臓の音が煩い

「今度俺のこと子供だなんて思ってたら噛み付くからな」

『っっユーラ/////////』


チッ

舌打ちをしてまたジャンプ練習に戻った


ああ。なんか



…かっこよかった

_____________________________

ユーリside

『ユーラチカ、4回転サルコー綺麗だよね』

ジャンプの踏切でいきなりの一言
転ばないわけがない

「お、お前/////ジャンプのときに余計なこと言うな！」

俺の気持ちなんぞこれっぽっちもわかってないくせに無意識にかっこいいとか綺麗とか可愛いとか言うあいつ。それに少し嬉しさを感じてしまう俺はかなり重症だ。

『何が余計なのー？そのままのこと言ったまでだよ？』

「踏切のときに言うなよ！」

『ユーラチカは綺麗で好きだなぁって』

「は？！////////////」

自分の顔が熱くなるのがわかった。

くっそ。好きとか紛らわしいんだよ。

どうせジャンプが好きって意味だろ

そんな俺を見て
あ、照れた。かわいーとか言いやがる。

俺はこいつにムカついた。
俺の気持ちに早く気づけよ。

「可愛くねーよ！

つーか」

ﾄﾞﾝｯ

俺はAを腕で閉じ込めた

白く透明感のある肌、吸い込まれそうな瞳

こいつは俺を惑わすに十分なものを持ってる

『！！ちょ、ユーラチカ…？』


これでわかるだろ
俺も男だって

「今度俺のこと子供だなんて思ってたら噛み付くからな」

『っっユーラ/////////』


ドキッ

チッ

俺は舌打ちをしてまたジャンプ練習に戻った


「ﾎﾞｿｯ)あんな顔反則だろ//////

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