出し抜かれた私たち2 ページ10
スヨン「なんか酔っちゃったみたい・・・」
具合が悪そうにジョンウンに寄りかかるスヨン。
確かに休日の地下鉄は人でいっぱいで。
そのもわっとした空気の悪さは私も感じてはいたけど―
それにしても、ジョンウンにくっつきすぎじゃない?
どうせなら、気になってるっていうデソンにやればいいじゃない。
もちろんそんなこと面と向かって言えるわけもなく。
私も、ジョンウンも困惑していた。
地下鉄の駅を出て―
YS「俺・・・彼女、家まで送ってくるよ。二人は先帰っててくれ」
「ジョンウン・・・」
YS「こんなんじゃ一人にできないからさ。デソン。代わりにAを途中まで送ってやってくれるか?」
デソン「俺は別にかまわないけど・・・」
YS「頼むな^^」
そう言って、ジョンウンはスヨンの肩を両手で掴んで私たちの家とは反対方向に行ってしまった。
取り残されたデソンと私。
デソン「何だったんだ・・・?スヨンのやつもついさっきまで元気だったのに」
「さ、さあ・・・?」
なんだか腑に落ちない気分のまま歩いたデソンとの帰り道だった。
そしてその次の日―
ジョンウンが、スヨンをデートの帰りにお持ち帰りしたっていう噂が学校で流れて。
ここにきて私はようやく、スヨンに初めから仕組まれていたということに気付いたのだった。
ジョンウンは決してそんなことをする男の子じゃないって信じたかったけど―
当の本人は、噂に対して怒ったり弁解したりする様子も無くて。
だからそれは次第に、二人は付き合ってるって噂に変わった。
私が傷ついたのは言うまでもない。
スヨンもなんだか得意げな様子で。
私はともかく、学校中のアイドルでもあるデソンも彼女のダシにされたってわけ。
*
「あのスヨンが結婚ねぇ〜」
デソン「まぁ俺たちもそういう年だしな。Aは、誰かいいやついないの?」
「いないよ〜;私、日本からこっちに帰ってきたばかりだよ?」
きっかけはともかく〜そんな経緯があって、それから私とデソンは身近な友達になったのだった。
はぁ。いいやつ、か。
デソンの言うとおり、結婚とか意識しだす年齢だけど。
私はジョンウンのことが好きなまま・・・もう10年も経っていて。
昔とちっとも変わってないのに―年だけ取ってしまったような虚しさを少し感じた。
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時