引越しと男友達 ページ8
「ふぅ〜。これでよしっと」
私はおでこにかいた汗を軽く拭った。
4月の終わり。
私はソウルで一人で暮らす準備をしていた。
一応、ソウル中心部っていうのかな。
マンションの一室を借りて、引越しの作業も済んだところだった。
荷物は、日本から韓国に来るときに送った必要最低限のものだけで済ませたし、
家電とかインテリアはちょうどもう古くなっていたから、買い替えるつもりで日本で処分していた。
にもかかわらず。
引越し作業って・・・毎回思うけどホントに大変。
引越し屋さんは驚くほどの手際の良さで、荷物を入れてくれてあっという間に搬入は終わったけど。
新しい部屋で。
ひとりダンボールに囲まれた私。
この中には、洋服とか本とか食器とかこまごまとしたものが入っているけど〜
収納するものがないのよね・・。
「さて。ここからどうするか・・・」
とりあえず、ヨガグッズは出しときたいな。
ああ、でも日用品の買出しのが先か。トイレットペーパーとか洗剤とか。
お腹も減ったしな・・・でもテーブルも無いし、食器もダンボールを開かないと無い。
どこから手をつけたいいものやらわからず、私は途方に暮れていた。
そんなとき、ダンボールの上に無造作に置かれた私のケータイが鳴り出した。
*
「よぉ〜〜A!久しぶり!」
「ホントに久しぶり〜!デソン^^」
電話の相手は、チョンアンでの高校のときの同級生・デソンだった。
私の数少ない男友達。
デソン「いや〜韓国に戻ったって話を風の噂で聞いたんだけど。ホントだったんだな」
「ちょうど今日ソウルに引っ越してきたんだよ。それにしても誘ってくれて助かったよ〜^^
お腹減ってたんだけど、どうしよかと思ってたところでさ;」
デソン「そいつは良かった^^」
ソウルの街中のカフェ。
私たちは、ランチをするところなのだけど―
「ねぇ、デソン。こんなところで食べるの・・・大丈夫なの?」
デソン「大丈夫だろ、別に」
そう言って、デソンはサングラスをちょっとだけずらしてニヤっと笑った。
昔からそうだけど―デソンは美形の男の子だ。
彼が室内だというのにサングラスをしているのは。
彼も、ジョンウンと同じで歌手だから、
だった。
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革ベルト
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時