You and me... vol.2

どうしてこの人が?-KH ページ46

この人がｲｪｿﾝﾋｮﾝの幼馴染みの―Aさん、か。
ふぅん・・・まぁ確かに可愛らしい人ではあると思うけど。


小柄で、顔つきもなんていうか。
フツーの人・・・だよな？
際立って美人とかスタイルがいいとかそういうんじゃなくて。
とにかくフツー。


ﾄｩｷﾞﾋｮﾝがあれだけ楽しみにしてたくらいだから、どんな人かと思ってたけど。
なんだよ、全然フツーの人じゃん。


こうやってﾋｮﾝたちを前にして、わちゃわちゃした反応をするのもそこらのSJファンたちとなんら変わりもないし。


ｲｪｿﾝﾋｮﾝがこの人を過保護なまでに独り占めしてるのも、
ﾄｩｷﾞﾋｮﾝがそこまで可愛がるのも。
僕にはその理由がイマイチよくわからない。


だけど。


「私はずっとｲｪｿﾝのファンだよ＾＾」

YS「うっ！げほっ・・・」


ｲｪｿﾝﾋｮﾝとは確かに兄妹みたいだ。
あのｲｪｿﾝﾋｮﾝが。この人の前ではなんか振り回されている感じ(笑)


ﾋｮﾝたちとかわるがわる挨拶を交わすAさん。
これだけ人数がいると、それもけっこう大変なんだよな・・・。
だけどみんなと話していく内に、少しはここの雰囲気に慣れてきたようだった。


ｲｪｿﾝﾋｮﾝは―そんなAさんの様子を、優しげに見つめていて。
いつも僕たち弟にも優しいｲｪｿﾝﾋｮﾝだけど。
その表情は、初めて見る顔。
きっとAさんって―ずっとこうやってﾋｮﾝに守られてきたんだろうなって思った。


SM「ｷｭﾋｮﾅ、お前も来て自己紹介しなよ？」

KH「ああ、はい」


兄貴としても歌手としても尊敬する、ｲｪｿﾝﾋｮﾝの。
大事な大事な幼馴染みですもんね。


KH「どうも。僕はｷｭﾋｮﾝです＾＾ｲｪｿﾝﾋｮﾝにはいつもお世話になってます」

「あ・・・」


僕は、最高の笑顔をAさんに向けて挨拶した。
そんな僕を彼女は、くりっとした目で見つめた。


あ。この人。
顔とかは至ってフツーだけど。
目だけは―限りなくクリアーできれいだ。
その瞳に吸い込まれそうになる。


思わず彼女のその瞳を覗き込んだ僕。
Aさんは、そんな僕の頭に手を伸ばしてくしゃっと撫でたのだった。
そして。


「ｷｭﾋｮﾝ。生きててくれてありがとう＾＾」


多分、僕にしか聞こえないくらいの声で―そう言った。
ふわっと微笑む彼女を前に、僕は面食らっていた。

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