経験不足 ページ38
「ええっ!お兄さんみたいな幼馴染みとキス?!
ちょっと、A先生!もっと話詳しく!」
「ちょ・・・ジュン先生。声大きい〜」
私が講師として勤務しているヨガスタジオ。
ヨガクラスのない空き時間。
私は、私より3歳年上で既婚のジュン先生と、ヨガのポーズとか動きを深めていた。
ヨガについてのアドバイスや情報をお互いに交換しつつ。
こうやってちょっとした雑談なんかもできて、アットホームな職場だと思う。
「や・・・キスっていうか。ちょっと触れ合ったくらいの、ね。」
「へぇぇ〜!それは・・・ドキドキするわね(笑)」
私はヨガマットの上で座位のポーズを集中的に行っていた。
ジュン先生がそれをサポートしながら、私の話を興味深そうに聞いていた。
「お兄さんみたいな人ねぇ・・・」
「もう小さい頃からの付き合いなんで。あっちは完全に妹にしか見てないって思ってたんですけど〜」
「じゃあなんでキスなんてしたのかしら?」
「だからそれは、私が知りたくて(笑)こうやってジュン先生に聞いてるんじゃないですか」
足を伸ばして前屈をする私の腕を、ジュン先生がゆっくり引っ張る。
「う〜ん、魔が差した・・・とか?ちょっと弱気になってたんでしょ、その彼」
「そんな感じでしたね」
「それか・・・実はその幼馴染みくんも、A先生のことが気になってるとか^^」
「へっ?!」
「だって。A先生、好きなんでしょ。その彼のこと」
「やだ!私そこまで言いましたっけ?!」
「言わなくとも、その態度だけで十分よ?ホントにもう、A先生はわかりやすすぎよー」
「え・・・そ、そうですかね;」
「その彼も、A先生の気持ち知っててわざとそんなことしたってことも考えられるわよ?」
ジョンウンが、そんな駆け引きみたいなのできる人にも思えないけど・・・
確かに私の気持ちを知ってるってのは、十分有り得るよね。
なんせ・・・とんでもない告白しちゃったんだから。
ってそれも10年前の話だけど、さ。
「でもA先生、可愛いわね。いくら好きな人とはいえ―キスくらいでそんなに思い悩んじゃって^^」
キスくらいで、か。
はぁ。27の大人にはやっぱそうなのか・・・。
私にとってはけっこう大事件なんだけど。
未だにバージンだなんて―こりゃ口が裂けても言えないな。
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時