You and me... vol.2

現金な男-LT ページ37

YS「ﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。今日は・・・いろいろごめん。俺イライラしてて、ﾋｮﾝにやつあたりした」


エレベーターの中で、僕の顔を見ずにそう言うｲｪｿﾝ。
おっ。なんだなんだ。
立ち直っただけじゃなくて〜なんかやけに素直じゃないか。


LT「いや・・・別に怒ってないし。てかホントに明日の空き時間程度で、歌えるのか？」

YS「うん、多分。明日で決められると思う」

LT「なんだよ。お前のその自信どこから来てるんだよー」

YS「んーー＾＾」


すっかりいつものｲｪｿﾝだった。
レッスン室でのピリピリした空気はもう無くて―まるで別人だよ。
エレベーターを降りて、僕は宿舎のドアに手をかけた。


YS「あ。ﾄｩｷﾞﾋｮﾝ」

LT「ん？」

YS「そういえば、A。歓迎会のこと―日曜なら大体休みだってよ」

LT「なにお前。もしかして、Aに会って来たの？！てかやっぱもうｿｳﾙにいるんじゃん！」


そういうことかよ。お前が立ち直った理由。


YS「いや、それは別に今日言ってたわけじゃ・・・」

LT「それは違う日に会ったときに言ってた―と。今日はAに元気付けてもらってきたってことで合ってる？＾＾」

YS「あ・・・」


あからさまに「しまった」って顔をして、僕から視線を逸らすｲｪｿﾝ。
そんな風にボロ出すなんて、お前らしくないよな。
元気もらっただけじゃなくて、素直さまでAに感化されちゃったんじゃないの？


LT「お前さ。そろそろ認めた方がいいよ？」

YS「何を？ﾄｩｷﾞﾋｮﾝが世界一いいﾋｮﾝだってこと？(笑)」


まぁ、それもだけどさ。
お前がやたらと絶好調だったり。
そうかと思えば、底まで沈みそうになるくらい落ち込んだり。


最近のお前のその振れ幅の大きさ―
Aが日本から帰ってきたっていうときからだろ？
素直ついでにさ。いい加減、認めろよ。


LT「たく―心配してソンした」

YS「歌に関しては―大丈夫。ﾋｮﾝやｷｭﾋｮﾅのおかげでもあるんだ」

LT「あと、Aだろ」

YS「なんでそんなにそこだけ絡むんだよ(笑)」

LT「とりあえず。メンバーに紹介するとしたら、日曜だな」

YS「んーー＾＾」


なんか。ゲンキンなヤツ。


実は、ｲｪｿﾝのパートを収録しなおしたバラードが。
リパケ盤の追加曲の中で、リード曲を差し置いて好評を博すのは―
まだもう少しだけ先の話。

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