ジョンウンの悩み ページ30
片手を口元に当てて、うつむくジョンウン。
えっ、なに?!
もしかして、ジョンウン照れてるの?!
そんなジョンウンってば・・・可愛い!貴重!!
私は思わずニヤニヤして彼の顔を覗き込んだ。
YS「バカ・・・見るな」
口に手を当てたまま、ぷいっと顔を逸らすジョンウン。
そんな様子がいじらしくて、やっぱり可愛かった。
「そうだジョンウン、丁度良かったよ。今日の夕飯、どーしても食べたくなってカレーにしたの。
お鍋にいっぱい作っちゃったから食べてってよ^^」
YS「カレー・・・食べる」
「うん、待ってて^^」
私はキッチンで鍋に火をかけた。
それにしても。
一体どうしたというんだろう。
用も無くわざわざ来たとも思えないし・・・。
ちらっとソファに座っているジョンウンの方を見る。
ボーーっとしていて表情が読み取れないのは・・・まぁいつもどおり、だよね。
う〜ん、やっぱり聞かないとわからないかも。
ひとつ息をつくと、鍋の中身がポコポコいいだした。
あ、大変。せっかくのカレーが焦げちゃう。
私は慌てて火を小さくして、鍋をかき混ぜた。
*
YS「・・・美味かった。カレー久しぶりだ^^」
お腹いっぱいになったのか、満足そうなジョンウン。
私は食後の熱いコーヒーを手渡した。
窓の外では、雨が打ちつけられている音がしている。
随分激しく降っているみたい。
私はジョンウンの足元に腰を下ろした。
春とはいえ、床にはまだふかふかのラグを敷いている。
ジョンウンを見上げると―目の下に陰りがあるのを私は見つけた。
「ジョンウン、痩せた?なんか疲れてるみたい」
YS「んーー」
私はジョンウンの目元に手をかざした。
YS「今日。トゥギヒョンと・・・ちょっとあって」
「イトゥクさんとケンカしちゃったの?」
YS「ケンカというか・・・俺がやつあたりしちまっただけなんだけど」
「うん・・・」
YS「新しいアルバムの歌で手こずっているやつがあって。俺の手に負えそうにないのに・・・でも妥協もできなくて」
「うん・・・」
遠い目をしてポツポツ言葉を出すジョンウン。
そういうことか。
お仕事で行き詰まっちゃってるのか・・・。
YS「弟たちにも心配かけてる・・・ダメな兄貴だな」
そう言ってジョンウンは辛そうに笑った。
ラッキーアイテム
革ベルト
195人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時