兄たちと僕-KH ページ27
ふらっとレッスン室から出て行ったイェソンヒョン。
なんだか―見ていられない。
ウニョクヒョンやソンミニヒョンは、この空気の重圧に耐えかねて深く息を洩らしていた。
LT「ふぅ。しょうがないやつだな」
トゥギヒョンは別に怒ってるとかそういう感じではなくて。
どこかイェソンヒョンを心配しているような口調だった。
だけど・・・いつまで二人はこのままなんだろ。
ウニョクヒョンが言うとおり、ずっとこの空気はツライ・・・。
LT「なぁキュヒョナ、ちょっとイェソンの様子見に行ってやってくれ」
KH「僕がですかっ?!」
LT「歌に関してはさ。お前のが気持ちわかってやれるだろうから」
それを言ったらリョウクだって・・・!
そう反発しようと思ったら、リョウクも他のヒョンたちも僕のほうを見て何度もうなずいていた。
くっそーマンネに丸投げかよ・・・。
すっごく気が乗らないけど。
僕は腰を持ち上げた。
*
イェソンヒョン・・・見つけた。
外のベンチで一人でうな垂れている。
この哀愁感。ホントに悩んでいるみたいだな。
そんなイェソンヒョンにさ、僕がなにをしてやれるっていうんだか。
KH「あ。イェソンヒョン・・・」
声かけたはいいけど、緊張してうわずったし・・・。
イェソンヒョンは僕のほうを見上げた。
眩しそうに目を細めて。
いつもより鋭さの増したヒョンの視線。
射すくめられそうで少し怖くて、でもなんかかっこいい。
きっとヒョンのファンたちって、ヒョンのこういうところも好きなんだろうな。
YS「キュヒョナか。・・・どうした?」
KH「あーーえっと」
YS「んーー」
KH「トゥギヒョンに行けって言われたので来ました」
だから思わずホントのことを言ってしまった。
ヒョンのその視線の前では、きっと嘘なんてすぐに見透かされてしまいそうだからね。
YS「そ、そうか」
そう言ってイェソンヒョンは笑って。
ヒョンを取り巻いていた重苦しい空気が少し柔らかくなった気がした。
今のヒョンとなら、ちゃんと話せそうだ。
僕は少しだけ安堵した。
なんか途方に暮れた顔してるけど―
僕でわかることなら、何でも聞くよ。
いつも僕らの優しい兄貴でいてくれるヒョンには、
なんだかんだで甘えさせてもらってるからさ。
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時