ごめんな-YS ページ20
Aが歓迎会を渋っているのは―
俺に気を遣ってるからか。
「私みたいなごくごくフツーの一般人が。ジョンウンと幼馴染みってだけで、SJのみんなに歓迎会開いてもらうだなんてそんなのおこがましいよ」
ああ、やっぱり。
そんなこと気にしてたのか。
俺はAに申し訳なく思った。
お前は俺の。
大事な幼馴染みでもあり、大事な妹で。
そんなお前を、他のやつらの前にさらしたくなかっただけなんだ。
キュヒョンが言っていたな―独り占めしてるって。
ホントに・・・そのとおりだな。
俺は自分のちっぽけさに笑った。
ごめんな、A。
俺のくだらないエゴで、お前にそんな気を揉ませて。
俺はダメな兄貴だな。
*
YS「トゥギヒョンに。日曜どうかなって言っておく^^Aもその日空けといて」
「ん・・・わかった」
一仕事終えた俺は、何杯目かのコーヒーも飲み干して帰るところだった。
玄関に行くと、俺の靴がきれいに揃えられていた。
「あ、そうだ。ジョンウン」
YS「んーー?」
俺は靴を履きながら、Aの方を振り返った。
「この前ね、久しぶりにデソンに会ったよ」
YS「ああ・・・デソンか」
俺とAの高校時代の友人のデソン。
歌手になる夢を追って、一緒に切磋琢磨してきた。
だけど、別に俺にとっては久しぶりでもなんでもないやつだ。
テレビ番組でたまに一緒になることがあるし、他のSJのメンバーとも顔見知りだ。
でもそうか・・・Aにとってはチョンアンで会ったきりなのかもしれないな。
「デソン・・・まだ歌えないみたいだね。歌―上手なのにね」
YS「そうだな・・・」
デソンは―不運なやつだと思う。
グループのメンバーがおこした不祥事が、同じグループの他のメンバーに影響して活動が狭められているんだ。
メディアはそういうの面白おかしく叩くからな。
あいつはものすごく努力してここまで来たやつだから。
そのことを知ってるAは、きっとこんなに寂しそうな顔をしているんだろう。
YS「実力はあるやつだからな。またチャンスは巡ってくるさ^^」
「うん、そうだよね」
ふっと微笑むA。
心優しい、俺の自慢の妹。
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時