無防備-YS ページ15
日曜の昼下がり。
俺はAが引っ越してきたという、マンションにやってきた。
Aには着く前にあらかじめ電話を入れて、カギを開けておくように言っておいた。
あんまり玄関先とかエントランスで目立ちたくない。
マスクくらいはしていくけど―俺たちはいつどこでパパラッチされるかわからないから。
一度だけインターホンを鳴らして、俺は彼女の部屋に入った。
YS「A?」
「はーい。いらっしゃい^^」
部屋の奥からひょこっと顔を出すA。
なんだか花みたいないい匂いが部屋にたちこめている。
「ドア閉めたよね?あ、カギもかけてくれる?」
YS「ああ。面倒なこと言って悪いな」
「ううん、こっちこそ。せっかくのオフなのにごめんね^^助かるよ〜」
そう言って、俺の方にやってくるAの姿を見て俺は仰天した。
YS「お、おい。なんて格好してるんだ・・・」
それ部屋着か?
下はスポーティなパンツだからそれはいいとして。
腕と背中がガバっと開いたような、その服。
まさか・・・下着もつけてないんじゃ・・・
「え?これヨガウェア。今さっきまでヨガしてたんだよ」
YS「風邪ひくぞ・・・」
「でも今日あったかいし、体動かしてたから汗かいてるくらいで・・・」
YS「上に何か着なさい」
「あ・・・はい;」
俺はAから顔を逸らして、彼女をたしなめた。
女が着る服なんてよくわからないけど、ひとつだけ言えるのは―
目のやり場に困る。
俺の言うとおり、Aは薄手のカーディガンを羽織った。
それにしても驚いた。
Aって・・・こんなだったっけか。
昔―10年前の俺の知っているAは、小さくて華奢で病弱っていうイメージだったのに。
今は健康的にあちこち育っていて―すっかり女の体つきだ。
ほどよく締まった手足も、ヨガとやらの効果なのか?
まぁ18のときから10年も経てば・・・そりゃ男も女も体の成長だって落ち着くのは当然だけど。
俺がそんなこと思っていることなんて、ちっとも気付いてない様子のAは。
呑気にコーヒーを準備してくれていた。
だからそういうところが―自覚が足りないっていうんだよ。
部屋から香る花の匂いと、コーヒーの匂いが混ざって。
俺はちっとも落ち着かなかった。
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Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 宿舎編、引っ張ってます…。るいこすたさん、このストーリーの登場人物たちの心情を汲み取ってくれててホントに嬉しいです!!実は実はさらっとしたセリフにも意味とかが残るように努力してます(^-^)感情移入しやすいってのも嬉しいな♪ (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま ミンくんいいですよね(^-^)/とか言いながら、私はなんだかんだでぎゅ様が2番目なのですが(笑)はい、何を隠そうギュイェカップルが大好きです(聞いてないですね)!! (2012年11月23日 13時) (レス) id: b256902100 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - あんにょ〜!いいですよ!!お気になさらいでください!私もイェソンの次に好きなのミンくんです!! (2012年11月20日 9時) (レス) id: 108f6b4293 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - たんこま☆さま あんにょ〜ん♪いつも応援ありがとです〜^^ホントじれったいですね!そろそろ次章に移らなきゃなのですが〜そのときはもう少し二人の距離を縮めたいかなぁ^^更新もじわじわですが(笑)気長にお待ちいただけると嬉しいです♪ (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - 和美さま リコメ遅れました!いつもありがとうございます^^ようやく、宿舎のシーン・・・。いろいろ挟みすぎました。もうちょっとで次の章になってしまう^^;そしてやっぱりメンバー多いのは大変です〜>< (2012年11月19日 23時) (レス) id: ec9afe8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mercury zero | 作成日時:2012年11月6日 22時