You and me...

お兄さん ページ5

韓国での幼馴染みでもあり
お兄さんみたいな存在でもあり
私の初恋の人でもある・・・ｼﾞｮﾝｳﾝ。
彼とは物心ついたときから一緒で。


ﾁｮﾝｱﾝでは、家が近所だった私たち。
私とｼﾞｮﾝｳﾝと、そしてｼﾞｮﾝｳﾝの実の弟のｼﾞｮﾝｼﾞﾝ。
いつもこの3人で遊んでいたし、2つの家族ぐるみで一緒くたに育てられたようなものだった。


もうこの頃から―
一人っ子な私にとって、ｼﾞｮﾝｳﾝはホントのお兄さんみたいで。
同い年だというのに、私はｼﾞｮﾝｳﾝ兄さんにそれはもうべったりだった。
多分ホントの弟・ｼﾞｮﾝｼﾞﾝ以上に、ね。


ｼﾞｮﾝｳﾝが遊びに行くというなら、彼のあとをついてまわってたし
穏やかで優しいｼﾞｮﾝｳﾝはそんな私を嫌がりもせず面倒を見てくれた。
とにかく小さいうちから―彼はお兄さん気質だった。


年頃になると、周りの同級生から冷やかされたりしたから
学校では距離を置いてたこともあったけど。
別にｼﾞｮﾝｳﾝはそんなのにかまうこともなく、相変わらずふわっとした優しいお兄さんで。
家に帰れば一緒に宿題をやったりご飯を食べたりした。


高校生のとき。もうこの頃には―
どのタイミングで、なんてはっきりしないけど・・・私はｼﾞｮﾝｳﾝを幼馴染みでもお兄さんでもなく。
一人の男の子として好きになっていた。


この頃からｼﾞｮﾝｳﾝは歌手になるという大きな夢を持っていて―
小さい頃から彼の歌に親しんでいた私にとっても、それは心から応援していた夢でもあった。


彼は必死で練習生としてレッスンを受ける生活を続けて―
学業とレッスンに追われる毎日で、友達と遊ぶ余裕なんてほとんどないくらいに。


大好きなｼﾞｮﾝｳﾝがなんとなく遠い存在になっていくような気がして、寂しいような気持ちもあったけど。
それでも、夢を追う彼の姿はまぶしかった。
思えばこのあたりからｼﾞｮﾝｳﾝは女の子にモテ始めた気がするな。


高校を卒業して。
ｼﾞｮﾝｳﾝは事務所に通いやすいようにｿｳﾙへ。
私はﾃｸﾞの大学に入学することになっていた。


ずーっと一緒にすごしていたｼﾞｮﾝｳﾝと離れるなんて初めてで。
思いを伝えるなら今しかないんじゃないかって。


そう思った私は―
彼に決死の告白をすることになる。

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