You and me...

友達と幼馴染み ページ4

日曜の昼下がり。
またしても静けさをぶち壊す―騒がしい来客。


「よっ！A＾＾来たよ」

「アキ」


日本での心置けない友人・アキだった。
そういえば来るってメールが来てたな。
母からの・・・厄介な電話のせいですっかり忘れてた。


「ごめんアキ。さっきまでちょっと立て込んでて〜今何も無いのよ」

ｱｷ「あーいいっていいって。これ差し入れ」


私はヨガマットをさっと片付けて、部屋のスペースを空けた。
長い脚を折り曲げてブーツを脱ぐアキ。
相変わらずスタイルいいな・・・。


アキはこっちでの大学での同級生。
留学したてでまだ日本語のおぼつかない私にも最初から気さくに接してくれた子で。
派手な美人だから、どこでも目立つんだけど―
アキ自身はサバサバしていてどこか姉御っぽいところがあった。


アキの思ったことを口に出さずにはいられないハッキリした性格と口達者さのおかげで。
彼女とつるんでいるうちに、私の日本語もかなり上達していた(笑)


ｱｷ「立て込んでてって言うけど、ヨガしてたんじゃん」

「て、てへぺろっ♪」


おかげさまで今では日常会話はもちろん、スラングもこのとーり。


ｱｷ「てへぺろじゃないっつの(笑)それよりさ、ここ来るたびに思うんだけど」

「んーー？」


私はお茶の準備をしながら耳を傾けていた。
アキはしげしげと私の部屋を見渡す。
そして呆れたように言った。


ｱｷ「ホンットに、ここｲｪｿﾝ屋敷よね！！」

「ｲｪｿﾝ屋敷・・・」


そうかもしれなかった。


私の部屋は、韓国の大人気アイドルグループ・Super Juniorのグッズ―
とりわけｲｪｿﾝのポスターやら切り抜きやらで、壁が埋め尽くされていた。


ｱｷ「なんか見られてるようで、気になるのよね・・・；
アンタよくこの部屋でヨガできるね」

「だって。幼馴染みなんだよ？今これだけ人気なの嬉しいじゃない＾＾」


そう。
今や韓国でも日本でも絶大な人気のグループのメンバーの。
ｲｪｿﾝ―ｼﾞｮﾝｳﾝは。
私のﾁｮﾝｱﾝでの大事な幼馴染みなのだった。


でも。


ｱｷ「でもアンタ。一回その幼馴染みに振られてんでしょ？」


ｲｪｿﾝのポスターの前で腕組みをした立っているアキ。


今日は母といいアキといい。
ホントにイヤなことを思い出させてくれる・・・。

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