You and me...

Wings-YS ページ49

テーブルに両腕を組んで。
その上に頭を置いて眠っているA。
その寝顔はどこかあどけなくて―まるで小さい子どもみたいだった。


彼女の背中にはﾄｩｷﾞﾋｮﾝの白いジャケットが乗せられていて。
なんだよ・・・天使の翼のつもりか、それ？


だけどそんなAの様子が、俺をざわつかせているのは間違いなかった。


YS「なぁﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。なんでこうなった？」

LT「なんでだろうね〜＾＾」


真面目に答えろよ・・・。


LT「まぁでも。ひとつ言えるのは、さ」

YS「ああ」

LT「ｲｪｿﾝ。お前悪いぞ？」

YS「はっ？！俺？・・・なにが？」

LT「まぁお前だけが悪いんじゃないかもだけど。でも考えようによっては・・・よく耐えたな。それはえらい」

YS「な、なぁ・・・わかるように話してくれよ」


さっぱり訳がわからないことを言うﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。
目が据わってるな・・・ﾋｮﾝも酔ってるのか。


LT「それより、彼女どうする？」

YS「俺。彼女の実家に連れて帰ります」

LT「実家ってﾁｮﾝｱﾝだろ？マジかよ、何キロあると思ってるんだよ？！」

YS「俺んち泊めてもいいんだけど―A、多分家に連絡入れてないと思うし。
こんなだから電車にも乗せたくないしな」

LT「やれやれ。過保護な幼馴染みだな」

YS「おーい、A？」


起きない、な。
俺は彼女の腕を自分の肩にまわして、ひと思いにおぶる。
はぁ・・・ホントに世話の焼けるやつだよ。


＊


ﾄｩｷﾞﾋｮﾝが会計を済ませてくれて、俺たちは店の外に出た。
駐車場は別に遠くないんだけど・・・重い・・・。
なんとか車までたどり着いて、Aを助手席に乗せる。


LT「気をつけてな。高速乗るまではマスク。外すな」

YS「あれ、ﾄｩｷﾞﾋｮﾝは？」

LT「僕はいいよ＾＾ここから宿舎はそんな遠くないんだから。
歩くかタクシー拾うかするよ。まっすぐ行ってやって」

YS「サンキュ。じゃあちょっと行ってくるよ」

LT「じゃな＾＾」


マスクの下でニッコリ笑って、窓の外から手を振るﾄｩｷﾞﾋｮﾝ。
結局。俺がいない間に何があったか聞き出せなかった。


さて・・・ここからﾁｮﾝｱﾝまで。
高速乗っても―2時間はかたいな。
ま、たまにはそんなドライブも悪くない、か。
一応。一人きりじゃないしな。


俺は横で眠るAの顔を横目で見たあと。
車を発進させた。

作者より→←Angel Heart2-LT

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