You and me...

芸能人 ページ39

YS「居酒屋みたいな店で悪いな。でもここなら俺たち目立たないからさ」


そう言ったｼﾞｮﾝｳﾝ。
確かに個室だったら、周りを気にすることもないし安心してご飯食べれるもんね。
それにしても―芸能人ともなると、外食するのも気を遣わなければならないんだ。
そんなの、なんだか疲れそう・・・。


ｼﾞｮﾝｳﾝとこの知らない人の上着を預かって、ハンガーにかける。


LT「ありがとう＾＾」


マスク越しに笑ってくれているのがわかった。
う〜ん、なんだろう。
この前にも会ったことがあるような・・・この感じ。ﾃﾞｼﾞｬﾌﾞってやつ？


席に座ると、私は自己紹介をした。
ｼﾞｮﾝｳﾝはこの人のことをﾋｮﾝって呼んでいたし―そうなると私も年下だもんね。


「あの、はじめまして。Aです＾＾」

LT「こちらこそ＾＾僕は・・・えっと」

YS「知ってるんじゃない？」

「え？」


知ってるって、それどういう意味？
彼がきれいな手でマスクを外す。
その下は、あまりに有名な顔。


「はっ！！！？！？！」


私は悲鳴に近い短い声を上げて―そのあとは声が出なかった。


ｲﾄｩｸだ！Super Juniorのｲﾄｩｸだよーー！！
すごーい！ｼﾞｮﾝｳﾝがｲﾄｩｸとフツーに話してる！
いや、ｼﾞｮﾝｳﾝだってSJなんだから当たり前なんだけど。
でも、すごーいすごーい！
ｼﾞｮﾝｳﾝ、すごーい！


心の中はこんな感じで大変なことになっていたのに、すっかり動きが止まった私を見て。
有名人である二人が「くくくっ」て笑っていた。


＊


はぁ〜びっくりした。
まさか・・・あのｲﾄｩｸが来るなんて・・・。


簡単に3人で乾杯をして。
興奮が冷めやらない私は、テーブルに置かれたビールをぐいっと飲んだ。


LT「ごめんね〜Aちゃんのこと驚かせちゃった？
確かさ。ｲｪｿﾝの幼馴染み・・・なんだよね？」


あああ・・・この顔。
天使だよ。天使がいるよ。
思わずポーーっとして、そのあとハッと我に返る。


「は！はい。ﾁｮﾝｱﾝで・・・一緒に育ってきたというか。ね？」

YS「そそ＾＾」


隣のｼﾞｮﾝｳﾝを覗き込む。
マスクを外して、いつもの穏やかな表情で微笑み返してくれた。
あ・・・ｼﾞｮﾝｳﾝもメイクしてる。
こうして見ると、いつものｼﾞｮﾝｳﾝも―やっぱり芸能人なんだな。


なんか・・・私ここにいていいのかな？

意外な一面-YS→←予想通りの反応-YS

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