You and me...

Angel Heart-LT ページ31

LT「ｲｪｿﾝ〜。なんで衣装の応急処置、スタイリストに言わないんだよ〜」


ステージ後の控え室。
僕は呆れながらペットボトルの水を飲んだ。


EH「あはははは！もー俺、おかしくて笑いこらえるの大変だった〜！
ｲｪｿﾝﾋｮﾝ、服めっちゃ破れてるのに顔はキメキメなんだもん(笑)」

YS「や・・・なんかﾘｮｳｸやｷｭﾋｮﾅと話してたらすっかり忘れちまって」

LT「お前は老人かよ・・・」


それは僕が言えることじゃないかもだけど。
ｲｪｿﾝはこのとおり、まぁ変わり者というか天然なんだよな。


だけど仕事に対しては基本真面目なやつだし、
特に歌うことに関しては―ホントにその世界観に驚かされる。


今日のカムバックステージだって、まぁ衣装のイレギュラーなんかは置いといて。
やっぱりｲｪｿﾝの歌声が無ければここまで盛り上がらなかったと思う。


ﾘｮｳｸやｷｭﾋｮﾝの声も魅力的だけど―。
年相応の色気とか艶っぽさがあるのは、やっぱりｲｪｿﾝの声だと僕は思っている。
特に新作のアルバムは、大人っぽいナンバーが多いからな。


YS「ん〜ん〜ん〜♪」


さっき披露してきたナンバーを口ずさみながら着替えるｲｪｿﾝ。
こういうちょっとした鼻歌ですら、いい声だな。
あいにく僕はグループの中では、歌は残念な方だからうらやましい(笑)


もしSJをひとりの人間に例えるならば。
ｲｪｿﾝは―やっぱりその名が示すとおり、SJの「声帯」だと思う。


他に例えるとしたら〜
SJの「顔」はｼｳｫﾝ。
SJの「手足」ならｳﾆｮｸとﾄﾞﾝﾍ。
なんだかんだで頼りにしてるﾋﾁｮﾙは、SJの「背中」ってところかな。


そう考えると―やっぱり僕たちSJはたった一人では成り立たない。
メンバーそれぞれ重要な器官であり、互いに作用しているんだ。


リーダーである僕は。
SJの「心臓」―ハートでありたい。
自分でそんなこと思ってしまうのは自惚れかな？


RW「ｲｪｿﾝﾋｮﾝ！その衣装明日も着るんだよ？！
破れたところ直してないのになんで着替えちゃったの！」

YS「あ・・・」

DH「あーあ。その衣装、イチから着るの時間かかるのに・・・」

SD「ﾋｮﾝ〜マジかよ！腹減ったよ〜」

LT「・・・」


だってこれだけの人数と、個性の強いメンバー。
まとめあげるのなんてホントに大変で。


リーダーとしてそれくらい自負したって、いいだろ？

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