You and me...

ただいま ページ21

YS「着いた。母さんがAのこと待ってるよ＾＾」


さっきの食堂から車で15分ほど。
ｼﾞｮﾝｳﾝの実家だというマンションに着いた。
随分立派なマンションだ。


ｼﾞｮﾝｳﾝがSJとして人気が出始めた頃―
彼がﾁｮﾝｱﾝから家族をｿｳﾙに呼び寄せたというのは母から聞いていた。
昔からｼﾞｮﾝｳﾝは家族思いの人だったから、それはすごく親孝行だと思ったけど―
その分、私たちがﾁｮﾝｱﾝで顔を合わすことはなくなった。


それがまさかこんな風に、ｿｳﾙで会うなんてなぁ・・・。


「おばさん・・・まだ起きてるの？」

YS「さっき1本電話入れといた＾＾」


ｼﾞｮﾝｳﾝとｼﾞｮﾝｼﾞﾝが重たそうな袋を両手いっぱいに抱える。
私はｼﾞｮﾝｼﾞﾝが持ってる荷物をひとつもらいうけた。


「ｼﾞｮﾝｼﾞﾝ、ひとつ持つよ＾＾でも軽い方ね」

「ありがとう、Aﾇﾅ＾＾こっちだよ」


ｼﾞｮﾝｳﾝがお兄さんなら、この子は私の弟も同然だった。
久しぶりにお姉さんぶれてちょっと嬉しい。


＊


「A〜！よく来たわね、入って入って！」

「おばさん、お久しぶりです。こんな夜中に、ホントにすみません＞＜」


玄関に入ったはしから、ｼﾞｮﾝｳﾝのおばさんから熱烈な歓迎を受けた私。


「A・・・ｼﾞｮﾝｳﾝから聞いたわよ。
あなた、泊まるところも無いのに市内をふらふらしてたんですって？」

「う・・・それは・・・」

「危ないでしょ！女の子が一人でなんて！どうしてうちに連絡寄越さないの？！」

「ご、ごめんなさい〜！でもおばさん、私もう27よ？女の子って年じゃ・・・」

「何言ってるの！女の子よっ！もぅ〜A。
こっちであなたに何かあったら、ﾁｮﾝｱﾝのお母さんに申し訳が立たないんだからね？」


女の子、か。
そういえばさっき。ｼﾞｮﾝｳﾝも私のことそう言ってくれたな。
ちょっとくすぐったいような気分になったのも束の間。


YS「母さんもっと言ってやって。でないとAのことだから、またこういうことやりかねない」

「！！」


ううっ・・・ｼﾞｮﾝｳﾝのやつめ。


憎たらしいことを言うｼﾞｮﾝｳﾝとは裏腹に。
おばさんは私の髪を撫でて、優しく言った。


「A。こっちに・・・帰ってきたのよね？」

「うん・・・」

「おかえり＾＾」


おばさんの傍でｼﾞｮﾝｳﾝがふわっと笑った。

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