Come With Me.-KH ページ42
LH「お疲れ様、キュヒョナ!あ〜〜ここあったかくて最高だ〜」
YS「んーー。ぬくい・・・」
最終日だからたくさんの関係者で溢れている控え室。
今はちょっとした打ち上げムードで〜それもじきに解散となる。
連日、友人家族の他にメンバーのヒョンたちが応援に来てくれていたけど。
今日はトゥギヒョンとイェソンヒョンが駆けつけてくれて。
僕は二人を笑顔で出迎えた。
ヒョンたち二人が来ることを前もって知らされていたわけじゃなかったけど。
3日目の今日にはきっと見に来てくれると信じていた。
だから、ステージから二人の姿をすぐ見つけたときは―嬉しかったよ。
KH「トゥギヒョンとイェソンヒョン!あ・・・外寒かったですか?」
ヒョンたちはここに入るなり、二人揃って鼻をグスグスいわせていて。
どうやら今夜は、昨日や一昨日よりもずっと気温が低いみたいだった。
KH「二人とも。寒いのに来てくれてありがとうございました」
YS「んーー」
LT「キュヒョンも大したもんだと思ったけど。お前のファンだってすごいよなぁ。
あの寒さをものともせず、お前をずっと応援してるんだから」
KH「はい。感謝しか・・・ないです」
あんまり僕らしくないかな?
だけどこれでも若いときほど意地っ張りでもなくなってきたから。
それにコンサートはもう―終わったのだから。
照れよりも、素直な想いが口に出ていた。
だけど。
YS「・・・」
KH「・・・?なんですか?」
YS「いい顔してるな。お前」
KH「っ!」
イェソンヒョンにジッと見られていて、何かと思えば。
からかわれるでもなく〜そんなこと言われて。
これにはさすがに照れて・・・僕は赤面した。
このヒョンも、僕と同じ歌の世界にいる人だから。
こういうときにからかったりなんかしないって、知ってたはずなのに。
多分イェソンヒョンには―僕を今満たしてくれているものの正体を。
気付かれているのかもしれない。
3日間を通して、日ごとに。
自分の歌声やステージそのものの精度が高まっていくのを実感して。
僕はこれ以上なくやりきったって思ってて。
KH「いつかイェソンヒョンのも。見てみたいな」
YS「ん・・・?」
KH「次はイェソンヒョンだよ。きっと」
YS「ハハ・・・どいつもこいつも。同じこと言うんだな」
イェソンヒョンはなんだか少し面倒そうな顔をしていたけど。
でもその日はきっと遠くないうちに来るって。
僕のコンサートの最終日―冗談じゃなく確信してるよ。
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作者名:Mercury zero | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/mercuryzero/
作成日時:2019年11月11日 21時