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ここは楽園2 ページ18

「な・・・?!」


何事なの・・・ホントにこれは。


いくら夢とはいえ・・・あの子と。
今やSJの―「イェソン」でもある。ジョンウンくんと。
私あんな・・・振舞いと行為。


まさか私自身がそうなることを・・・心のどこかで期待していた?
昨夜のほんの数時間―彼と昔話で盛り上がれたから?
秘密だって打ち明けて〜昔のあの頃よりもずっと彼との距離が狭まったような気がしたから?


あのオイスターバーでの出来事を、「昨夜」のことと思うのは。
この部屋の窓から、すでに朝の陽の光が差し込んでいたからで。
そこで私はようやくハッとして、上半身でとび起きた。


「ここ・・・どこっ?!」


思い出したように視野に入れた―
普段から慣れ親しんでいる自室とはまるで違う光景に。
あんぐりと顎が下がる。


そうして次には、全身が痙攣するように震えだして。
この信じがたい状況に、むきだしの肩が。
寒さで凍えるときのようにざわりと粟立っている。


「待って待って待って。私どうして裸なの・・・」


思わず勝手に口から出てきたセリフだけど。
どうしてだなんて・・・昨夜の記憶を正しく遡れば。
私は言っちゃいけないはずだった。


だけど。


「え・・・?え・・・??」


夢から醒めたはずなのに〜さっきから頭の中がぐちゃぐちゃ。
震えに耐え切れなくなって、自分の上にあったブランケットを胸元まで引き寄せるけど。
これだって・・・私の物じゃない。初めて見る物で。


どうしよう・・・。
なんか泣きそう、かも。
私・・・どうしてこんな見知らぬ場所で一人ぼっちなの・・・?


そう思ったら。


YS「・・・ん?」


奥の一室・・・多分、バスルームから。
タオルで髪を拭きながら―だけど全身は何も身につけていない彼が。
ひょっこりと現れ出て。


「っ!!きゃーーーっ><」

YS「わ、悪いAっ!起きてたのか;」


私の悲鳴に彼も驚いたのか。
慌てふためきながら、またバスルームの中に引っ込んでいった。


見知らぬ場所だし。
相変わらず頭も混乱したまま。
だけど少なくとも・・・一人ぼっちじゃなかったみたい。


ということは。
この場所に彼が―ジョンウンくん、が。
いるということは、つまり。


「夢じゃ・・・なかったの・・・?」


自分でも情けないくらい、最後のほうはかすかすの声だった。


だって、そうでしょ。
こんな・・・ドラマなんかでよく見る〜同窓会あるあるみたいなの。


それがまさか―自分の身に起こるなんて。

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作者名:Mercury zero | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/mercuryzero/  
作成日時:2019年11月11日 21時

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