Tonight, tonight.

IMAGE DOWN.-KH ページ39

僕のミニソロアルバム―および表題曲「光化門にて」。
オリコンチャートでも好評で、おかげさまで多くの人に愛される歌となった。
だって自画自賛だけど、ホントにすごくいい歌だから。


今までもソロ名義のナンバーは何曲も歌ってきたけど。
今後はこの「光化門にて」こそが―僕、ｷｭﾋｮﾝを象徴する代表曲になるのだと思う。
それは例えば、うちのｲｪｿﾝﾋｮﾝにおける―「君じゃなきゃダメなんだ」のように。


KH「〜〜って！こんな話じゃなくってさ！！」


さっきから何言ってるんだ、僕！！
別にこんなことを言いたいんじゃないんだよ！
僕が言いたいのは〜ソロアルバムでも、お金のことでもなくって。


KH「お願いですから少しはこっちの気も立てて、甘んじて受けてくれませんかねぇ？！」

EH「ひえぇ・・・逆ギレかよ；」

LT「お願いって。そんなエラソーにお前・・・；；」


ついカッとなって。
気付いたら、Aさんの肩を強い力で掴んでいた。
動転してたとはいえ・・・僕としたことが。
失礼に失礼を重ねてる。


だけど。


ガチャっ。


YS「みんなここにいたのか。お・・・？」


遅れて登場してきた―というか、もう今さらすぎるご到着。
そんなｲｪｿﾝﾋｮﾝ、の。
低いけど呑気なトーンの声によって、この場は救われることとなった。


だけど、よくよく考えてみればさ。
現在の一連の事態って〜ﾄﾞﾝﾍﾋｮﾝよりも前に、実はこの妖精みたいな人が元凶だって。
すぐに気付けた人は立派だよ。


＊


YS「んーー？何してる」


ここにいるメンバーの中で唯一、これまでの状況を把握していないｲｪｿﾝﾋｮﾝ。


そんなﾋｮﾝは、ゆるっとした動きでこちらまで歩み寄ってきたかと思うと。
ごく自然な空気のように、僕とAさんの間に割り込んだ。
そして、Aさんの肩に置いていた僕の手を静かに下ろさせて。


YS「お・・・どうした、それ。A」


僕よりもまずAさんのほうに向き直って。
どこか親しげな口調で―彼女の名前を呼んだ。


呆然とAさんのスーツに注目している、ｲｪｿﾝﾋｮﾝに。
彼女は苦笑いみたいなのを向けつつも・・・説明みたいなのを与えてやることもなく。


「あ〜っと・・・ごめんね。言葉不足でした！」


この部屋にいる全員に聞こえる、場を仕切り直すような声でそう言って。
これも・・・よく考えればわかることだった。


この人はここにいる誰より大人で。
さっきから僕を立ててくれてないわけない、ってこと。

雲の上はいつも晴れ-YS→←IMAGE DOWN.

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