Tonight, tonight.

この街はいつもこんな夢を見てる-KH ページ11

コートのポケットに両手を突っ込みながら。
ゆるっと。
何食わぬ顔で―こちらへとやってきたｲｪｿﾝﾋｮﾝ。


LT「少しは慌てろよ〜〜＞＜」

EH「俺・・・尊敬するわ。ｲｪｿﾝﾋｮﾝのマイワールド；」

YS「んーー＾＾」

RW「褒めてないからねっ、ｳﾆｮｸﾋｮﾝはっ！！褒めてないよ？！」

KH「なんでそんな得意げなんですか・・・」


兄貴にも弟にも、怒られてるｲｪｿﾝﾋｮﾝ。
だけどさすがというべきか、なんというか。
反省の色が、全く無い。


しかもここにきて。


KH「ｲｪｿﾝﾋｮﾝ。迷ってたんでしょう」

YS「いや。妖精が・・・魔法を(笑)」

DH「あはは。ｲｪｿﾝﾋｮﾝ、相変わらずだねぇ〜＾＾」


弁解の言葉まで、マイワールドときたもんだ・・・。
ﾄﾞﾝﾍﾋｮﾝもなんかやけに呑気な返答してますけど〜僕たち声を揃えて言うべきだと思う。
「妖精は他ならぬアンタだろ」、ってさ。


そしてさ。
僕たち・・・みんなでアンタのこと待ってたんだっての。


今日は、このステージの規模だ。
ダンスやパフォーマンスを披露するっていうよりも。
どちらかというと僕らの歌を招待客たちに聞かせることがメインみたいで。


SJで歌、といえばさ。
僕やﾘｮｳｸはもとよりだけど。
やっぱり「芸声」の名をほしいままにする―アンタがいないと話にならないんだから。


もっとも―


「あっ、ちょ、ちょ〜っと待ってて下さいね？！」

YS「ん・・・？」

「今Aｵﾝﾆが〜じゃなくって、うちのスタッフがマイクの代わりをっ＞＜」

KH「ｲｪｿﾝﾋｮﾝのマイク。調子が悪いみたいです」

YS「ああ・・・また、か。なんとなくそんな気がしてたんだ・・・」


このﾋｮﾝがそう言うように。
ホントにまたかよ、って感じのトラブル。


僕たちSJの間では、有名な話でさ。
本番前のリハとか音合わせで。
どういうわけか〜決まって、ｲｪｿﾝﾋｮﾝのマイクやイヤモニが役に立たなくなるんだ(笑)


ﾄﾞﾝﾍﾋｮﾝも、その指が触れた機械はたいていイカレるっていう神通力みたいなのがあるけど(笑)
ｲｪｿﾝﾋｮﾝのそれも〜どこかそういうのと似通ってる気がする。


それはそうと。


KH「なんですか？それ」


ｲｪｿﾝﾋｮﾝはコートのポケットから、小さくたたまれた紙切れを取り出して。
それを裏向きにまた折り返している。
そこにはびっしりと文字が連なっていて―


YS「これか？今日の歌の・・・カンペ(笑)」


本っっ気で呆れる・・・このﾋｮﾝには。

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